「胃が痛い・・下痢、寒気、頭痛もする・・・」

4つもの症状が一気に起きたら大変ですよね。

胃痛・下痢・寒気・頭痛が同時に襲ってくる病気は何?大きな病気なのか?それとも一時的なものなのか。

症状から考えられるものと、対処方法を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

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胃痛の下痢と寒気と頭痛の病気一覧。原因不明を解決したい!

胃痛・下痢・寒気・頭痛がある時は体に明らかな異変が起きています。

考えられる病気をすべて解説していきますね。

4つの症状が出る病気はそれほど多くはないですので、きっとどれかが当てはまると思います。

胃痛・下痢・寒気・頭痛と言えば感染性胃腸炎

胃痛と下痢と寒気と頭痛の症状で、最も可能性が高いのは感染性胃腸炎です。

感染性胃腸炎はウイルス性胃腸炎と感染性胃腸炎の2種類あるので、それぞれ解説していきます。

嘔吐と下痢が止まらない ウイルス性胃腸炎

ウイルス性胃腸炎で有名なのがノロウイルス、ロタウイルスです。

ウイルスが口から入り胃腸で様々な悪さをすることで、胃痛が起こります。

体はウイルスと戦って少しでも早く体外に排除しようとすることで、下痢が発症します。

戦いに必須なのが白血球と免疫力の増加です。そのためには熱が必要で、体は筋肉をブルブル振動させて熱を作り出します。そのとき寒気が起きるのです。

また、頭痛の原因は脱水症状です。

ウイルスを排出するための下痢は体内からウイルスがなくなるまで何度も続くので、体から水分が失われていき脱水症状になることがあるのです。

脱水症状になると血液の流れが悪くなり、体は血管を拡張して血流を良くしようとします。

血管を太く広げる際に、近の痛みを感じる神経を刺激してしまうため頭痛がするのです。

いわゆる食中毒の症状 細菌性胃腸炎

細菌性胃腸炎はサルモネラ菌やO-157 、黄色ブドウ球菌などの細菌に感染してしまう病気です。

これらの細菌は食べ物から感染してしまうことが多いのが特徴で、十分に火が通っていないお肉を食べることで感染することがあります。

ウイルス性胃腸炎よりも重症化することが多く、意識不明におちいったり、時には死亡することもありますので注意が必要です。

インフルエンザで胃痛と下痢になることがある

インフルエンザの特徴的な症状が胃痛です。

体内に侵入してきたインフルエンザウイルスが胃腸で悪さをするんですよね。

体はインフルエンザウイルスを体外に排出しようとするため、熱を上げます。

人間の体は熱が上がると免疫力が高まるのですが、それと引き換えに体調が悪くなり胃痛を引き起こしたり、下痢になることがあるのです。

また、さきほどウイルス性胃腸炎で説明しましたが、胃腸にウイルスが入ると胃腸炎になります。

ノロウイルスに限ったことではなく、インフルエンザウイルスでもウイルス性胃腸炎になってしまうのです。

熱が上がると寒気がするのは先ほど説明した通りですね。

インフルエンザ用の薬であるタミフルを飲むと副作用で下痢になることがあります。

インフルエンザウイルスが体内に侵入すると、体はプロスタグランジンという対抗物質を分泌して排除しようとします。

ところがプロスタグランジンは諸刃の剣で、ウイルスを倒すときに炎症を起こす特性があり、それが痛みとなって体に現れるのです。

痛みは頭痛や関節痛という形で現れますが、どこに出るかは個人差があります。

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胃痛と言えば胃潰瘍 下痢や寒気は要注意!

胃痛が続く病気と言えば胃潰瘍が考えられますね。

胃潰瘍はピロリ菌が胃の粘膜を傷つけてしまうことで起こります。

胃粘膜が傷ついて潰瘍ができてしまうと、胃酸から胃を守ることができなくなり胃痛がおこるのです。

放っておくと潰瘍はどんどん悪化し、胃がんになることも考えられるので注意が必要です。

また、胃に潰瘍ができると正常に機能できなくなるため消化力が落ちます。

食べたものを十分に消化できないため、下痢を引き起こすことがあるのです。

胃潰瘍はときどき寒気頭痛を伴うことがあります。

溶連菌感染症でも頭痛や寒気が起きる

溶連菌感染症の初期症状は風邪に似ていて、のどの痛みや発熱が出ます。

感染者は舌にブツブツが出来てイチゴのように見える「イチゴ舌」になるのが特徴です。

溶連菌は喉や鼻の奥付近に付着して増殖しますが、体の奥(胃腸)に入り込む場合があって、その際に胃痛を誘発します。

初期症状に下痢が出たので風邪だと思って病院で検査をしたら溶連菌に感染していたというケースもあります。

症状が風邪に似ているので「寒気」「頭痛」がでることがあります。

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胃痛に下痢と寒気と頭痛が出ている時の対処法を解説

胃痛・下痢・寒気・頭痛が起きる可能性がある病気は以下の4つでした。

  • 感染性胃腸炎
  • インフルエンザ
  • 胃潰瘍
  • 溶連菌感染症

それぞれの対処方法を解説していきます。

感染性胃腸炎に効果のある薬は無い

感染性胃腸炎になった場合、病院に行っても細菌やウイルスを死滅させる薬をもらうことはできません。

なぜなら開発されていないからです。

もらえる薬は対症療法用の薬で、吐き気止めとか下痢止めなどです。

ただ、脱水症状になってしまう危険性があるので病院に行ってください。

感染性胃腸炎は時間が経てば自然に治っていく病気なので、安静にしておくことが何よりの対処法になります。

関連記事感染性胃腸炎の症状を解説!原因と期間、潜伏期間もチェックしておこう!

インフルエンザはウイルスの増殖速度が速い すぐに病院へ

インフルエンザウイルスは他のウイルスに比べ増殖スピードが速いのが特徴です。

感染してから48時間後に増殖速度がMAXに到達するため、早めに病院に行って診察を受けることが必要です。

なぜなら48時間以内じゃないと効果が出ない薬があるからです。

周囲にインフルエンザに感染している人がいて、自分も「もしかしてインフルエンザかな?」と思ったらすぐに近くの病院に行きましょう。

胃潰瘍は放っておくと危険。病院で内視鏡検査を

放っておいても自然治癒せずに悪化してしまう可能性が高いのが胃潰瘍です。

胃潰瘍の原因となるピロリ菌は、一度住み着くと病院で除去しない限り無くなることはありません。

胃の中に住み続けて、悪さをし続けてるのです。

その結果、胃がんになってしまうことも考えられますので「胃潰瘍かな?」と思ったらすぐに病院で検査を受けてくださいね。

関連記事空腹時の胃痛は胃がん?年齢別の発生確率や初期症状をチェック!

溶連菌感染症は抗菌薬で治療する

溶連菌感染症になった場合、病院に行くと抗菌薬を処方されます。

抗菌薬を飲み続けていれば症状が2日程度で治まりますが、体内にまだ菌が少し残っている可能性があります。

溶連菌が少しでも残っていると合併症としてリウマチを引き起こすことがあるので、菌が無くなるまで10日ほど飲み続けることが大事です。

最後に

胃痛に下痢、寒気、頭痛の4つの症状が出る時に考えられる病気を紹介させていただきました。

当てはまりそうな病気はありましたか?

どの病気に関しても言えることですが、体に異変を感じたらすぐに病院に行くことが大事です。

自己判断で「大丈夫だろう」と思っているうちに、気づかぬ大病にかかっているかもしれません。

大病が少しずつ体を蝕んでいて、気づいたときにはかなり進行していた、ということが実際にあるからです。

早く良くなるといいですね。

 

※胃痛に関する記事はこちらにまとめています。

胃痛に関する記事一覧まとめ

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