めまいと吐き気・・・辛いですよね。

今、いったい自分の身体に何が起きているのか?原因は何なのか知りたいところだと思います。

これだっ!って断言することはできませんが、可能性がある病気を紹介することができます。

この記事では、めまいと吐き気の原因を解説していきますので、参考にしてみてください。

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めまいと吐き気の原因を解説。いろいろある

めまいと吐き気の症状が出ている時は、体に何かの異常が起きています。

異常は原因を見つけて対処することで解決できます。

それでは考えられる原因を解説していきますね。

鉄分不足

ヘモグロビンという言葉を聞いたことがあると思います。

中学生の時に習った記憶がありますよね^^;

ヘモグロビンは血液中に存在し、体の隅々まで酸素を運ぶ重要な役割を担っています。

そして、ヘモグロビンを作るのに必要なのが鉄分です。

鉄分が足りなくなると、酸素を体の隅々まで届けることができなくなるので体が正常に動けなくなってしまうのです。

酸素不足になることで発症するのがめまいです。

脳が酸欠状態になることで、十分に機能することが出来ず立ち上がった際にフラフラ~っとめまいがするんですね。

同じように胃腸も酸素不足になると十分に機能できなくなり、食べ物の消化が鈍くなり、吐き気につながるのです。

自律神経失調症

人間の体を動かしている自律神経。

自分で意識して動かすことができない心臓や血圧、体温、血流などを動かしている重要な神経です。

自律神経の中には交感神経と副交感神経の2つがあり、バランスを取りながら臓器を動かしています。

2つはシーソーのようなもので交感神経が働いているときは副交感神経はお休みしています。

逆に副交感神経が働いているときは交感神経が休んでいるんですね。

2つのバランスが崩れてしまうと体の臓器が正常に機能できなくなるんです。

その結果「めまい・吐き気」などの症状が出てきます。

自律神経が乱れた場合の症状は他に以下の物があります。

  • だるさ
  • 偏頭痛
  • 便秘
  • 耳鳴り
  • 不安感
  • 感情が安定しない
関連記事めまいの対処方法でツボを紹介。効果があるのはココだ!

不整脈

定期的に動いている心臓が、何かのきっかけで乱れて不規則になってしまうのが不整脈。

早くなってしまったり、遅くなってしまったり、飛んだりします

ちなみに心臓は1日に10万回も動いているので、健康な人でも多少の不整脈はあると言われています(健康に害がない程度です)

脈が遅くなると血流も遅くなるので、酸素を含んだ血液を脳に送り届けることができなくなり、めまいが起こります。

ひどい場合は失神することもあります。

同様に胃腸も酸素不足から十分な活動が出来なくなり、吐き気や冷や汗を引き起こします。

メニエール病

耳の中にある内耳という部分にリンパ液が入っているんですが、何らかの原因でリンパ液が増加してしまうことがあるんです。

その結果、めまいがおきる病気をメニエール病と言います。

メニエール病で起きるめまいは10分~数時間と比較的長時間続くのが特徴です。

めまいが続くと、乗り物酔いをしているのと同じ状態になるため吐き気も起こります。

他には「耳鳴り」「難聴」の症状が出ます。

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前庭神経炎(ぜんていしんけいえん)

前庭神経炎は突然発症するめまいの一種です。

内耳の奥にある平衡感覚をつかさどる前庭神経が、ウイルスの感染や血行の悪化で炎症を起こします。

その結果グルグルと目が回る感覚が数時間続き、吐き気、嘔吐も発症します。

メニエール病と違うのは耳鳴りや難聴の症状が起こらないという点です。

偏頭痛(片頭痛)

頭の片方が心臓の鼓動のようにズキンズキンと痛むのが偏頭痛です。

めまいを感じている人の4割が偏頭痛持ちだというデータもあります。

最近の研究で偏頭痛を引き起こす装置が脳内にあることがわかってきて、装置が前庭神経の近くにあるのでめまいも一緒に誘発することが分かってきています。

また、その際に近くにある嘔吐神経も刺激をしてしまい吐き気を発症するのです。

良性発作性頭位性めまい症

サッカー女子日本代表の澤穂希選手が発症したことで有名になった良性発作性頭位めまい症。

この病気は「良性」と付いている通り、重症になることは少ないのが特徴です。

発症するのは回転性のグルグルとまわるめまいですが、数秒~数十秒で終わります。

その際に吐き気を催すことがありますが、実際に吐いてしまうことはまずありません。

耳の中にある平衡感覚を感知する耳石(じせき)が剥がれ落ちてしまうのが原因と言われています。

ちなみに耳石は一つだけではなく、数百個あるので安心してくださいね。

耳石が落ちてしまうのはよくあることなんです。

脳梗塞

脳梗塞は日本人の死亡原因の中で常に上位にある病気です。

血液の流れが何かのきっかけで止まってしまい、脳に血液を送ることができなくなり脳細胞が死んでしまうことが原因です。

脳梗塞の前兆として現れる症状に「めまい」「吐き気」があります。

脳梗塞の場合は他にも以下のような症状が現れます。

  • 手足が動かしにくい
  • ろれつが回らなくなり、うまく話せない
  • 頭痛がする
  • 物がぼやけて2重に見える
  • 意識がもうろうとする

「もしかして脳梗塞かも?」と不安を感じたらすぐに脳外科に行って診てもらいましょう。

一過性脳虚血発作(いっかせいのうきょけつほっさ)

脳に行く血液の流れが一時的に悪くなる症状で、回転性のめまいを発症します。

原因は動脈硬化によってできる血栓(血の塊)が血管を塞いでしまうからです。

吐き気の症状も起こりますが、さらに運動麻痺や感覚障害も起こります。

一過性脳虚血発作の特徴は、これらの症状が一時的だということで24時間以内には消えてしまいます。

また、先ほど説明した脳梗塞の前兆となる病気です。

めまいと吐き気が異常なしって病院で言われる理由は?

めまいと吐き気で悩んでいるのに、病院で診察してもらったら「異常なしです」と言われることはよくあります。

CTやMRIで診てもらったのに原因不明・・・。

それだけめまい・吐き気を引き起こすのはたくさんの原因があるということです。

異常なしと言われた場合は、違う病院か違う科に行くことをお勧めします。

多くの場合、めまいの原因は耳にあるので耳鼻科または耳鼻咽喉科に行くのですが、内科や脳外科でも診てもらうことができます。

他には心療内科や精神科での受診も可能です。

一番いいのは「めまい専門外来」に行くことです。

残念ながらたくさんある病院ではないので、近くにあればいいのですが・・・

関連記事めまいは病院の何科に行く?症状によって行くべき科が違う!

最後に

めまいと吐き気の原因として考えられる物を紹介させていただきました。

紹介したものは、あくまでも可能性がある物なので詳しくは病院で診察してもらいましょう。

はっきりとした原因がわからない場合は、病院や科を変えてみてください。

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