めまいは同時に様々な症状を引き起こします。

中でも吐き気と頭痛が一緒に起きるのはよくあることで、様々な原因が考えられます。

「もしかすると大きな病気なんじゃないか?」

不安を少しでも解消するために、この記事で詳しく解説しています。

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めまいと吐き気と頭痛の原因は何?

めまい・吐き気・頭痛の3つの症状が同時におきる時に考えられる病気は複数考えられます。

それぞれ解説していきます。

貧血

貧血は体内の鉄分が不足することで、体内に酸素を供給するヘモグロビンが充分に機能しなくなるのが原因です。

体が酸欠になると脳にも十分な酸素が行き届かなくなるため、めまいや吐き気、頭痛の症状を引き起こします。

貧血の7割以上の人が鉄分不足と言われています。

また、脳はできるだけ正常に働こうとする性質があるため、酸欠になると自動的にお休みモードになります。

簡単に言うと眠くなってくるんです。

貧血にもいろんな種類があって、単に鉄分不足なものから、骨髄の病気によるものやビタミン不足で起きるものなど様々です。

起立性低血圧(脳貧血)

座った状態から急に立ち上がった時に、頭がくらっとしたりめまいがする症状は起立性低血圧と呼ばれています。

血圧をコントロールする機能が正常に働くなることで、血圧を上げることが難しくなってしまうのです。

すると血圧が下がったまま戻らなくなってしまい、起き上がるときにふらっとなるわけです。

症状が発生しやすいのは以下の時です。

  • 午前中
  • 食事の後
  • 運動の後

悪化すると「視野がかすんでくる」「気絶する」などの症状も出てきます。

関連記事めまいは病院の何科に行く?症状によって行くべき科が違う!

てんかん

てんかんとは脳の病気で、発作を繰り返す症状が出ます。

年齢や性別に関係なく起きるもので、脳の神経細胞が突然興奮状態になってしまうのです。

てんかんの発作症状は自覚できるものもあります。

代表的なものはめまい、吐き気、頭痛です。

他に「目の前が暗くなる」「手足の震えや全身の痙攣を感じる」場合はてんかんの可能性があります。

自律神経失調症

明確な原因がわからないけれど、体の調子が悪くなってしまう場合は自律神経失調症が考えられます。

自律神経は体の様々な部分をコントロールしています。例えば「感情」「体温調整」「免疫調整」などです。

自律神経が乱れるとめまいなどの肉体的な症状の他に、以下の精神的な症状が出るのが特徴です。

  • イライラする
  • やる気が出ない
  • 感情が安定せず、起伏が激しい
  • よくわからないけど不安になる

メニエール病

内耳の中にあるリンパ液が増加することによって起きるメニエール病。

めまい、吐き気、頭痛の症状が出ます。

どうしてリンパ液が増加するのかはっきりと解明されていませんが、可能性としてはストレスが考えられています。

メニエール病になってしまうのは働き盛りの30代から40代の男女で、ストレスが強くかかる環境で仕事をしている人に多いです。

早めの治療を行うことで回復することができますが、ずるずると長引かせてしまうと治療が困難になります。

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偏頭痛(片頭痛)

女性に多いと言われている偏頭痛。

ちなみに偏頭痛、片頭痛と2通りの書き方がありますが意味は同じです。

頭の片側が痛くなるのが特徴で、こめかみのあたりがズキンズキンと心臓の鼓動のように痛みます。

原因として以下のことが考えられています。

  • アルコールの摂取しすぎ
  • ホルモンの問題
  • 睡眠不足

めまいも一緒に起きることがあるのですが、偏頭痛とめまいの関係は確立されていません。

治まると今までの痛みがまるで無かったかのように消えてしまうのが特徴です。

良性発作性頭位めまい症

頭を動かした際にめまいを感じるのは良性発作性頭位めまい症です。

呼びかけられて急に振り向いた時や、寝返りと打つとき、空を見上げた時などに発症します。

過去に中耳炎になった人や交通事故で頭部にダメージを受けたことがある人に多く見られます。

原因はバランスをとる前庭器官の不調です。

前庭器官は頭が地面に対してまっすぐになっていることを感じるセンサーです。

不調になることで、頭の位置がどこにあるのかを認識することができなくなるのです。

めまいと吐き気と頭痛の対処方法も解説

めまい用の薬というのはあまり聞きませんよね?

あまり市販されていないのが現状です。薬をもらうには病院に行き、診察してもらってから処方してもらうのが一番です。

「できれば薬の力に頼らないで治したい!」という場合は以下の2通りの方法をおすすめします。

  1. めまいに効くツボを押す
  2. 食事療法でめまいに効く栄養分を摂取する

それぞれ解説していきます。

めまいに効くツボを解説

ツボは自分で押すことができ、副作用もなく即効性も期待できます。

効果のあるツボを紹介します。

  • 翳風(えいふう)・・・耳の後ろのツボ
  • 頭きょういん・・・耳の後ろ上部のツボ
  • 完骨(かんこつ)・・・後頭部のツボ
  • 外関(がいかん)・・・腕にあるツボ
  • 百会(ひゃくえ)・・・頭のてっぺんにあるツボ
  • 中渚(ちゅうしょ)・・・手の甲にあるツボ

詳しくは図解付きで解説しているこちらのページをご覧ください。

関連記事めまいの対処方法でツボを紹介。効果があるのはココだ!

食事療法でめまいに効く栄養分を摂取する

めまいに効果的な栄養はビタミンB群と鉄分です。

ビタミンBが不足すると体の抵抗力が落ち、疲れやすくなりめまいが起こることが知られています。

ビタミンBを多く含む食べ物を紹介します。

  • 豚肉
  • うなぎ
  • ナッツ
  • そば

また、鉄分の補給も欠かせません。

鉄分が不足して貧血になるとめまいが起こりやすくなってしまうからです。

鉄分を多く含む食べ物は以下の通りです。

  • カツオ
  • レバー
  • ひじき
  • あさり
  • ほうれん草
  • カキ

最後に

めまいと吐き気と頭痛がおきる原因を解説させていただきました。

はっきりとした病名がわかるといいですよね。

対処方法はすぐにできるツボ押しがおすすめです。

食事療法は時間がかかりますが、続けることで体質改善につながるのでぜひ心がけてみてくださいね。

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