胃腸風邪で病院に行くと薬が処方されます。
「授乳中に薬を飲むと、子供にも影響があるかも?」
「症状が辛い時だけ飲んだ方がいいのかな・・・」
飲んだ薬が子供に影響を与えてしまうのか不安で心配ですよね。
実際の所はどうなのか、お医者さんはどう考えているのか解説していきます。
胃腸風邪の薬は授乳中に飲むと子供に影響があるってホント?
母乳は粉ミルクに比べるとたくさんのメリットがあることがわかっています。
感染症の予防や免疫、神経発達の促進効果があるんですね。
だから粉ミルクよりもできるだけ母乳の方が良いとされています。
でも、胃腸風邪になっちゃって薬を飲んだ場合、授乳すると薬の成分が子供に行くのではないか?と心配ですよね。
そのことで悩んでいるお母さんはたくさんいます。
様々な考え方があり、
「赤ちゃんに薬の成分が行くと言っても、本当に微々たるものなので気にしなくていい」
「薬を飲んだあと24時間は授乳してはいけない」
など肯定的な意見と否定的な意見があるのが現状です。
ただ、お医者さんの中には「胃腸風邪の薬なら授乳中に飲んでも大丈夫」と考える人がいます。
胃腸風邪の薬は母乳になる前にかなり薄まっているので、それを飲んだ赤ちゃんが影響を受ける確率は非常に低いということです。
結論としては大きな問題は起きてはいないが安全性は確率されていないとなります。
飲んでも子供に影響がないと考えられる薬は?
とは言っても、実際に今自分が持っている薬が影響あるのかないのか気になるところですよね。
国立成育医療研究センターが授乳に影響がないと思われる薬一覧を発表していますので、参考にしてみてください。
どうしても気になるのでしたら薬ではなく、葛根湯を飲むことをお勧めします。
葛根湯は生後3か月から大丈夫と書いてあります(メーカーによりますが)ので、授乳中でも大丈夫だと思われます。
あくまでも葛根湯は風邪薬なので「鎮痛・解熱」効果はありますが、ウイルスを倒すような力はありません。
母乳からウイルスが赤ちゃんに感染する?
お母さんが胃腸風邪でウイルスを持っているときに授乳すると子供が感染するのか?も気になりますよね。
結論から言うと胃腸風邪のウイルスには感染しません。
むしろ逆で抗体をもらって強くなると言われています。
お母さんが感染するとウイルスに対する抗体を作ります。
赤ちゃんは抗体と母乳を一緒に飲むので、胃腸風邪になりにくい体になることが期待されます。
ただ、感染している状態で授乳するということは赤ちゃんと接触し、非常に近い場所にいることになります。
そこから感染してしまう恐れがあるので、お母さんはマスクをする、入念に手洗いをしてからにするなどの対応が必要です。
母乳から感染する危険性のあるウイルス
全てのウイルスが感染しないというわけではありません。
エイズウイルスであるHIVと成人T細胞白血病ウイルスHTLV-1は母乳から感染する恐れがあります。
両者とも非常に重い病気ですので、十分に注意してください。
まとめ
胃腸風邪の薬が授乳中に飲むと子供に影響があるかどうかについて解説させていただきました。
結論としては「ほとんど影響はないけど保証はできない」となります。
どうしても心配な場合は代わりに葛根湯を飲むといいでしょう。
※胃腸風邪に関する記事はこちらにまとめています。