下痢が止まらないから病院に言ったら「感染性胃腸炎ですね」って言われました。
何に感染したのかな~と疑問だったので自分で調べたら、急性胃腸炎の症状とすごく似ているんですよ。
他にも胃腸風邪とかウイルス性胃腸炎とか聞きますし・・・
違いが何なのか気になるところですよね。
それにノロウイルスとかロタウイルスもよく聞くけど、どっちの胃腸炎なのかわかりづらいです。
この記事では詳しく解説していますので、しっかりとご理解いただけます。
感染性胃腸炎と急性胃腸炎の違い
急に起きる胃腸炎を全部まとめて急性胃腸炎と呼びます。
症状としては突然の激しい腹痛や吐き気・下痢が起きます。
ただ急性胃腸炎にはいくつもの種類があって、原因によって名前が変わってくるんですよね。
急性胃腸炎と言われているのは、
- 感染性胃腸炎
- ストレス性胃腸炎
- 食べ物アレルギーによる腸炎
- 虚血性腸炎
があります。
それぞれ詳しく解説していきます。
感染性胃腸炎の種類と原因
食べ物や細菌、ウイルスなどから感染するものを感染性胃腸炎といいます。
細菌性胃腸炎とウイルス性胃腸炎が代表的です。
関連記事感染性胃腸炎の原因になる食べ物を詳しく解説。感染経路はココ!細菌性胃腸炎の種類
細菌性の物は食べ物から感染するのが多いのが特徴です。
例えばO-157や黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、カンピロバクター菌などが有名で聞いたことがあると思います。
これらは動物の大腸に住んでいる菌で、菌が付着したままのお肉や、十分に加熱されていないお肉を食べることで感染します。
3~4日の潜伏期間を経て、激しい下痢と腹痛がおきます。
1週間ほどで治ることが多いのですが、重症化し合併症をおこすことがあり、時には意識不明になって最悪のケースでは死亡することもあります。
ウイルス性胃腸炎の種類
ウイルス性のものは経口感染するので、人から人にうつりやすいのが特徴です。
ノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルスなどで胃腸風邪と呼ばれることがあります。
1日~3日程度の潜伏期間を経て、突然の嘔吐や下痢、38度~40度近い熱が出ます。
主な原因となる食べ物は二枚貝(カキ、シジミなど)
ウイルス性胃腸炎は非常に感染力が強く、わずか10個程度だけでもうつってしまうので、予防対策が欠かせません。
幼児が保育園で感染しやすい胃腸炎といえばコレです。
詳しくは次章で解説していきます。
ストレス性胃腸炎の原因
胃はストレスの影響を敏感に感じ取る臓器です。
仕事や人間関係のストレスが溜まっていき許容量を超えることで急な腹痛、下痢、吐き気、胃痙攣が起こります。
僕も上司にきつく言われると、すぐに胃がキリキリしてきて下痢になってしまいます。
特に胃痙攣の症状は非常に辛く、胃の上部に激痛が走り少し動くのも痛くて大変です。
病院で検査をしても具体的な原因がわかりにくいことが多く、神経性胃炎と言われることがあります。
食べ物アレルギーによる腸炎
アレルギーによって起きる下痢をアレルギー性腸炎と呼びます。
他にも嘔吐や腹痛などを引き起こします。
今まで普通に食べることができた物が、ある日突然アレルギーに変わることがあります。
アレルギー症状が起きる様子を例えるなら大きなバケツを想像してみてください。
バケツがあなたの体のアレルギーに対する許容量です(人によってバケツの大きさは違いますよ)
卵を1個食べることでバケツに1ミリ分の卵が溜まります。
長年食べ続けると、ある時バケツから卵があふれ出します。これがアレルギー症状として現れます。
原因となる食べ物は果物や牛乳、小麦、牛肉などがあります。
珍しいもので言えばビールでアレルギ―が出ることもあります。
虚血性腸炎
腸への血液循環が悪くなり、大腸の粘膜に炎症が起きる症状です。
急に腹痛や下痢・下血がおこります。
「朝起きて急にお腹の左下部分が痛くなって、トイレに行ったら赤黒い便が出た」
というのが典型的です。
原因は不整脈や動脈硬化で高齢者に多く見られるのですが、便秘がひどい人にもみられます。
ほとんどのケースで後遺症を残すことなく綺麗に治ります。
ノロウイルスやロタウイルスは感染性胃腸炎なの?
ノロやロタは感染性胃腸炎の一種です。
まとめると、
急性胃腸炎の中に感染性胃腸炎があり、その中にノロウイルスやロタウイルスが含まれている
ことになりますね。
ノロウイルスやロタウイルスは低温を好むので主に寒い季節である12月~3月にかけて流行します。
感染力が強いのが特徴です。
感染者の吐しゃ物や大便には多くのウイルスが含まれていて、そこから感染します。
例えば、吐いてしまった人の後片付けをしているときに、素手で触ってしまうことがあります。
ウイルスは手にうつりますよね?その手を洗いわないまま、食べ物を掴んで食べてしまうことで口の中に入ってしまうのです。
また、吐いた際に小さな飛沫が出て、一緒に出たウイルスは部屋の床に落ちています。
掃除をした際に舞い上がったウイルスが口に入ってしまい、そこから感染することもあります。
もし家族や、近くの人に感染者がいる場合は予防対策が欠かせません。
ノロやロタの予防対策方法は
最も基本的で効果があるのが手洗いとうがいです。
特に手洗いは必須で、しっかりと石鹸を使って洗いましょう。
洗う際には指先を特に念入りに洗うことです。
なぜかというと、爪の間にウイルスが入り込んでいるからです。
泡立てて、丁寧に指先まで洗ったら、手首も洗ってください。
できれば肘付近まで洗うことでウイルスをしっかりと除去することができます。
関連記事感染性胃腸炎の予防対策。うつらないために必要な方法とは?まとめ
感染性胃腸炎と急性胃腸炎の違いを解説させていただきました。
急に胃腸の調子が悪くなる症状をまとめて急性胃腸炎と呼び、その種類のひとつに感染性胃腸炎があります。
感染性胃腸炎も細かく種類が別れてい細菌性とウイルス性があります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※急性胃腸炎・感染性胃腸炎に関する記事はこちらにまとめています。