急性胃腸炎になると熱が出ます。

吐き気や下痢だけでも手一杯なのに熱なんて、最悪のコンビネーションですね^^;

しかもかなりの高熱です。

早く下がってくれないと辛くて、仕事どころじゃありません。

急性胃腸炎の熱はいつまで続くのかわかりやすく解説していきます。

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 急性胃腸炎の熱はいつまで続く?

急性胃腸炎で熱が出る理由を知ってますか?

侵入したウイルスと体が戦うことで熱が発生するのです。

つまり、体が自力で治療をしている証拠が熱です。

吐き気もあるし下痢もあるので本当に辛いと思いますが、この戦いは体が必ず勝つことに決まっています。

なぜなら体はウイルスを排除するまで戦いをやめないからです。

急性胃腸炎で高熱が出るのはウイルス性胃腸炎だけ。

細菌性胃腸炎は微熱で済みます。

ウイルス性というのはノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスの3つ。

それぞれの特性、熱がいつまで続くのか解説していきます。

それほど高熱は出ない ノロウイルス

ノロウイルスは11月~1月の冬の期間に流行します。

手や指、食べ物を介して感染していき、激しい下痢やおう吐の症状を引き起こします。

ノロウイルスでは高熱は出ません。出ても38度までです。

子供が感染すると40度まであがることもあります。

熱は2日~3日で下がります。

ノロウイルスで辛いのは熱よりも吐き気と下痢です。

ノロよりも高熱が出る ロタウイルス

ロタウイルスは2月~3月にかけて流行します。

熱は38度~39度とノロウイルスに比べて高熱が出るのが特徴です。

熱は2日~3日で下がります。

初期症状が一番強く、突然の嘔吐、下痢がおこります。

一番高い熱が出る アデノウイルス

ウイルス系の胃腸炎の中で一番高い熱が出るのがアデノウイルスです。

38度~40度の熱が出ます。

アデノウイルスは熱が強いのが特徴で下がるまで5日~7日ほどかかります。

ずーっと高熱が続くのではなく、40度近い高熱が最初の2日ほど出て、それからは38度の熱が続きます。

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急性胃腸炎の熱には解熱剤を使った方がいい?

熱があるときはだるいし、体中が痛いし本当に辛いです。

「早く熱を下げて楽になりたい」気持ちもわかります。

でも。

先ほども述べましたが、熱が出ている状態は体がウイルスと一生懸命戦っている時なんです。

熱が出る大事な理由は他にもあります。

それはウイルスが高熱に弱いからです。

ノロやロタ、アデノは低温では活発に活動できるのですが、高温域では動きが鈍くなり増殖できなくなるのです。

人間の体はこのことを知っているので本能的に体温を上げるのです。

それともう一つ。

ウイルスと戦うのは白血球という血液中の成分です。

白血球は体内に入ってきた異物を発見すると、増殖して排除しようとます。

この白血球、熱が大好物で温度が高いほど動きが活発になる特性を持っているんですね。

熱は白血球にとって栄養ドリンク。活動が活発になり増殖しやすくなるのです。

まとめるとこうです↓

高熱が出ると・・・

ウイルス→活動が抑制され、増殖しにくくなる

白血球活発化し、増殖しやすくなる

つまり高熱はウイルスを退治して健康になるために欠かせない方法なんです。

もしここで、解熱剤を使ってしまうとどうなると思いますか?

熱は一時的に下がって楽になるでしょう。

でも、体内にいるウイルスは活発になり、増殖しやすい環境を作ってしまうのです。

結果、熱がぶり返したり治りが長引いてしまうのです。

なので、解熱剤を使うのは控えるのが一番早く良くなる方法です。

飲む薬は吐き気止めや下痢止めだけにしておきましょう。

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急性胃腸炎の熱はうつることがある?

急性胃腸炎の熱だけが他人にうつるということはありません。

原因であるウイルスがうつるのです。その結果、熱が出る。

ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスの感染力は非常に強く、ほんのちょっとのウイルスが口に入っただけでうつります。

幼稚園とか老人ホームとか集団で生活している環境で大流行するのはそのためです。

また、嘔吐物や便には大量のウイルスが含まれています。

その飛沫にちょっと触れただけでも感染してしまいます。

ウイルスは短ければ1週間で体から排出されますが、長い場合は1か月かかる場合もあります。

うつらないようにうがい手洗いを徹底し、治ったと思っても油断しないことが大事です。

まとめ

急性胃腸炎の熱がいつまで続くのかを解説しました。

ノロウイルス、ロタウイルスは2~3日で熱は下がるのですがアデノウイルスは高温が2日でた後、38度近い熱が3日~5日ほど続きます。

熱が出ているときは、解熱剤はできるだけ使わないほうが結果的に治りが早くなります。

ウイルスは感染力が非常に強いので、家族に感染しないように予防策を講じることが必要です。

 

※急性胃腸炎・感染性胃腸炎に関する記事はこちらにまとめています。

急性胃腸炎・感染性胃腸炎に関する記事一覧まとめ

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