急性胃腸炎になると、下痢や吐き気、高熱の症状が出ます。

僕も去年、食べ物が原因で発症してしまったんですが本当に辛かったです。

1週間くらい食欲がなくて、げっそりしましたよ。

実は急性胃腸炎は感染性のものがありますので、親しい人や家族が近くにいる場合は要注意です。

できるだけ周囲への二次感染は防ぎたいところですね。

急性胃腸炎の感染について詳しく解説していきます。

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急性胃腸炎は感染するの?

まず、最初にはっきりと言っておきますと急性胃腸炎は感染する可能性があります。

急性胃腸炎は2種類あり、

  • 細菌性胃腸炎・・・感染率はかなり低い
  • ウイルス性胃腸炎・・・感染率は高い

となっています。

一般的に他人に感染すると言われているのはウイルス性の胃腸炎になります。

ウイルス性胃腸炎の感染率はなんと90%!!

かなりの高確率なので予防はかかせません。

それぞれのタイプについて説明していきます。

細菌性胃腸炎を具体的に解説

細菌性胃腸炎の原因となる菌は以下の物です。

  • 腸炎ビブリオ菌・・・魚介類を食べることで感染
  • ブドウ球菌・・・どんな食べものからでも感染する
  • サルモネラ菌・・・鶏肉や卵から感染
  • O-157菌・・・動物の体内に存在している。糞や尿から感染
  • コレラ菌・・・腸炎ビブリオ菌の一種
  • カンピロバクター・・・鶏肉から感染
  • ボツリヌス菌・・・加熱処理をしていない食べ物から感染

どれも耳にしたことがありますよね。

特にO-157は一時期大流行してニュースでも取り上げられていましたよね。

O-157は細菌性の急性胃腸炎だったんです。

細菌性胃腸炎は感染力が低いですが、症状が重くなるのが特徴です。

関連記事急性胃腸炎の子供にお風呂は大丈夫?うつる?消毒は必要なのか解説

ウイルス性胃腸炎を具体的に解説

ウイルス性の物は以下の3つ。

  • ノロウイルス・・・カキやシジミなど2枚貝から感染
  • アデノウイルス・・・プールから感染することが多い(プール熱ともいう)
  • ロタウイルス・・・口から入ることで感染(主に子供に発症)

これらのウイルスは感染力が非常に高いのが特徴です。

ウイルスの数が10個~100個というわずかな量でも人に感染する力があります。

特に口から入ると感染してしまうので注意が必要です。

ウイルスは潜伏期間があり、感染したからといってすぐに症状が出てくるわけではありません。

それぞれのウイルスについて潜伏期間や感染ルートを解説します。

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ノロウイルスの潜伏期間と感染ルート

ノロウイルスは感染してから発症するまで24時間~48時間かかります。

症状は一気にドーンと来て、突然の吐き気と下痢に襲われます。

大抵の場合、症状は1~2日で収まります。

感染ルートは接触感染、飛沫感染、間接感染があります。

アデノウイルスの潜伏期間と感染ルート

アデノウイルスは潜伏期間が長く、発症するまでに5日~7日かかります。

症状は高熱、吐き気、結膜炎、喉が腫れる、鼻水などがあります。

症状が出る部位によって潜伏期間が異なるのも特徴的で結膜炎の場合は1週間~2週間ほど潜伏しています。

感染ルートは接触感染、飛沫感染、糞口感染があります。

ロタウイルスの潜伏期間と感染ルート

ロタウイルスの潜伏期間は2日~4日です。

感染力が非常に強いので、保育園などたくさんの人が集まる場所で感染者が出ると、集団感染してしまう危険性があります。

感染ルートは接触感染、糞口感染です

急性胃腸炎はキスで感染する?

好きな相手がいるならいつでも仲良くしたいです。

それは急性胃腸炎の時でも同じです(笑)

ではキスをしたら感染しちゃうのでしょうか?

答えは「感染する可能性が高い」です。

特にウイルス性の胃腸炎だった場合は、ノロもロタもアデノも接触感染をする強力な菌です。

キスをすると唾液から感染する可能性が非常に高くなるのです。

細菌性の胃腸炎であればそれほど感染力は低いのでキスしても大丈夫ですが、ウイルス性の場合は控えてください。

この辛さ、苦しみを好きな人に味合わせたくはないですよね?

胃腸炎が治り、元気になってからまた仲良くしてください(笑)

関連記事急性胃腸炎の症状で熱が!期間とうつる危険性について解説

急性胃腸炎はお風呂でも感染する?

ウイルス性の急性胃腸炎はお風呂で感染する可能性があります。

それは糞口感染です。

糞口感染とは?

ウイルスに感染した人の大便には多くのウイルスが含まれています。

手が便に触れてしまい、その手で食べ物をつかんだり口を触ってしまうことでウイルスに感染します。

つまり、お風呂に入るとお湯は口にも触れるので感染する可能性があるということです。

お風呂に入る前にはお尻を念入りに洗うこと。

また、感染者は家族の中で一番最後に入るようにすれば感染率をさげることができます。

お風呂から出た後は入念にお風呂掃除をすることも忘れずに。

ウイルスの死滅温度は80℃以上なのでお風呂の熱程度では退治できません。

まとめ

急性胃腸炎はウイルス性のものは感染率が高いので注意が必要です。

ウイルスは潜伏期間があるので身近に発症者がいる場合は2日~7日の間は様子を見る必要があります。

キスはできるだけ控えること(笑)

お風呂はお尻を十分に洗ってから、最後に入るようにしましょう。

 

※急性胃腸炎・感染性胃腸炎に関する記事はこちらにまとめています。

急性胃腸炎・感染性胃腸炎に関する記事一覧まとめ

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