吐き気と目まいの症状が出る原因はいろいろあります。
病院に行って調べたけど原因不明だったてことがありませんか?
原因によって行くべき病院が違うので、自分の症状を見て、合っていそうな病院に行ってみるとよいでしょう。
考えられる原因をすべてピックアップしていきます。
吐き気と目まいの原因不明を解決!病気の可能性も
吐き気と目まいの原因不明に悩んでいる方へ。
ここから紹介する記事が少しでも参考になれば幸いです。
それでは順番に紹介していきますね。
鉄欠乏症
血液中の成分であるヘモグロビンは酸素を運んでいます。
ところが鉄欠乏症になると、ヘモグロビンが少なくなってしまいます。
鉄欠乏症は貧血の中で一番多い病気で吐き気、めまい、頭痛がおきます。
鉄欠乏症になる原因は、
- 赤血球の生産量が低下している
- 出血が続いている
- 赤血球が寿命よりも早く壊れてしまう
事が考えられます。
診断には血清フェリチンの測定が必要で、体内貯蔵鉄の量を測ります。
鉄欠乏症になると他の症状に「シャンプーをすると髪がよく抜ける」「まぶたの裏が白くなる」「歯茎の出血」「体によくあざができる」があります。
メニエール病
自分や周囲がグルグル回っているように感じるめまい(回転性目まい)を起こすのはメニエール病が考えられます。
耳の中にある内耳の中にあるリンパ液がなんらかのきっかけで増加し、内耳が膨張した状態になると吐き気、めまい、耳鳴り、難聴などを引き起こします。
薬による治療法がありますが、改善されない場合は手術をすることもあります。
薬による副作用
常用している薬の副作用も考えられます。
一度に10錠以上の薬を飲んでいる場合に見られます。
薬を飲むと肝臓で分解され、成分が血液に乗って全身に行きわたります。
症状が出ている部分は改善されるのですが、症状が出ていない部分にも薬の成分が届いてしまうのです。
その結果、思いもしなかったような副作用で吐き気やめまいを引き起こすことがあるのです。
関連記事吐き気は薬の副作用が原因?いつまで続く?対処方法もチェック!前庭神経炎(ぜんていしんけいえん)
激しくグルグル回るようなめまいが1週間ほど続きます。
めまいの際には吐き気も伴い、悪化すると歩く際にふらつくことがあります。
メニエール病と違い、耳鳴りや難聴が起きることはありません。
原因ははっきりとはわかっていませんが、ウイルスの感染が考えられています。
遅延型フードアレルギー
食べ物のアレルギーはすぐに症状が出るのが一般的です。
ですが、中には食べてから数時間後に症状が出てくる遅延型と呼ばれるアレルギーがあるのです。
あまり知られてはいないのですが、めまい、吐き気、頭痛、慢性疲労など多岐にわたる症状が出ます。
原因は腸内細菌のバランスの崩れです。
通常のアレルギー検査では診断することが出来ず、遅延型アレルギー専門の検査が必要です。
全身性エリテマトーデス
難病に指定されている全身性エリテマトーデス。
聞き慣れない病名だと思います。
全身の様々な場所や臓器に症状を引き起こす病気ですが、原因はわかっていません。
皮膚にできる発疹がオオカミに噛まれたような跡に見えるのが特徴です。
発症者の男女比は1:9で圧倒的に女性が多いです。
症状として吐き気、めまい、発熱、全身倦怠感、食欲不振があります。
ストレートネック
通常人よりも首の前腕角度が少なく、レントゲンを撮ると首の骨が真っすぐな人をストレートネックと言います。
原因はパソコンやスマホのし過ぎによる慢性的な姿勢不良や、ダンスやバレエの姿勢矯正があります。
ストレートネックになると、吐き気、めまい、首や肩の凝り、頭痛が起こります。
頸椎椎間板ヘルニア
首の骨がなんらかの衝撃を受けて変形することで、神経に触りしびれや痛みが生じます。
軽度の場合は腕がしびれる、首が動かせないなどですが、悪化していくとめまい、吐き気、頭痛の症状が出ます。
更に重くなると歩行障害や尿失禁をしてしまうことも。
蓄膿症(副鼻腔炎)
鼻水が垂れてくる、黄緑色の粘性の高い鼻水が出る、臭いがしないなどの症状は蓄膿症の可能性が高いです。
蓄膿症は副鼻腔炎とも言われており、薬で軽減することもできますが本格的に治すためには手術しかありません。
鼻は脳に近い場所なので、合併症として様々な影響を与えます。
その中にめまいや吐き気の症状があります。
自律神経失調症
自律神経は交感神経と副交感神経という2つの神経系統からできています。
2つの神経はバランス良く機能しているので、人間は健康的に過ごすことができています。
ところがストレスを過度に受けると自律神経は乱れ始め、どちらかの神経が優位になってしまうのです。
その結果胃腸の調子が乱れて吐き気を催すことがあります。
また、緊張すると筋肉が神経を圧迫するため頭痛が起きるのです。
関連記事吐き気を抑えるツボを解説。押し方で効果が変わる?脳腫瘍
頭蓋骨の中に腫瘍ができ、脳を圧迫する病気です。
脳の中には神経が数多くあり、つながっている体の部位が神経によって異なっています。
ですので腫瘍ができる場所によって、発症する症状が違ってくるのが特徴です。
脳腫瘍の初期症状に吐き気があります。
腫瘍によって嘔吐中枢が刺激され、吐き気を催し嘔吐することがあります。
また、自分や周囲がグルグル回るようなめまいを感じることがあります。
最後に
吐き気とめまいの原因を紹介させていただきました。
様々な要因があるので、もし病院に行ってもはっきりとした原因がわからないのであれば、違う科の病院に行くことをおすすめします。
原因は必ずありますので、なんとか見つけて対処療法をしていってくださいね。
※吐き気に関する記事はこちらにまとめています。