お腹がめちゃくちゃ痛くて、吐き気もある。

だけどはっきりとした原因が思いつかない・・・

軽度の胃腸炎ならばいいのですが、もしかしたら重大な病気の予兆かもしれません。

この記事では吐き気と腹痛が同時に起きる症状を解説していきますので、チェックしてみてください。

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吐き気と腹痛の原因はコレ!

吐き気と腹痛が同時に起きる症状はいくつもあります。

胃腸系、神経系、婦人科系など紹介していきますね。

胃潰瘍

胃はとても繊細な臓器で、様々な外的要因でダメージを受けます。

ストレスや暴飲暴食、辛い食べ物を食べる、などですぐに傷がついてしまうのです。

特に胃の表面にある粘膜が傷つきやすく、一部分の粘膜がえぐれて穴が開いたような状態になります。

この状態を胃潰瘍といいます。

胃潰瘍になるとお腹の上の部分(腸よりも上ですね)に痛みが起こります。

食後に痛くなることが多いのが特徴的です。

同時に吐き気が生じることもあります。

胃潰瘍は40代に多く見られる病気です。

この年代は仕事でストレスを受けることも多いし、お酒の付き合いの多くなる年ですからね。

十二指腸潰瘍

胃潰瘍と似ている症状ですが、ちょっと場所が違うので分けて説明します。

十二指腸は胃の下にくっついている臓器で、胃で消化されたものはそのまま十二指腸に入っていきます。

原因は胃潰瘍と同じようにストレスや暴飲暴食、胃酸の出すぎです。

特に胃酸の影響を受けやすい臓器です。

胃酸が通常よりも多く出ることを過酸症といい、出すぎた胃酸が十二指腸に流れ出してしまうことがあります。

胃酸は食べ物を溶かすほど強力。

胃自身は粘膜があるので胃液でダメージを受けることはありませんが、十二指腸は胃に比べると粘膜が弱いので胃酸が流れ込むとすぐに炎症を起こしてしまうのです。

もう一つ原因として多いのがピロリ菌の感染です。

ピロリ菌は衛生環境が悪い水を飲むことで感染し、一度感染すると除去しない限り胃の中でずーっと生き続けるしぶとい菌なんです。

子供のころに感染したら、除去しない限り大人になっても感染したままなんです。

胃潰瘍と違い、お腹が空いているときや夜に痛みを感じます。

場所は胃潰瘍とほぼ同じで胃の上の部分です。

20代の若い世代に多く見られる症状です。

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腹膜炎

肝臓や胃、腸などの臓器は腹膜と呼ばれる半透明な膜で覆われています。

この膜になんらかの細菌が感染して炎症を起こしてしまうことを腹膜炎といいます。

悪化すると死亡することもある恐ろしい病気ですので、注意が必要です。

原因として他の病気の合併症として起きることが多いのが特徴で、虫垂炎(盲腸)や急性膵炎で臓器に起きた炎症が転移することでおこります。

中でも盲腸の影響が一番多く、痛いのを我慢して放置していたことで盲腸が破裂してしまい、中からあふれ出た細菌に感染することで発症します。

まず、強烈な腹痛に襲われます。

最初は一部分だけが痛むのですが、範囲は徐々に広がっていきお腹が硬くなっていくのが特徴です。

吐き気も同時に起こり、他には便秘、脱水症状になることもあります。

自然に治ることは無い病気なので必ず病院での治療が必要です。

逆流性食道炎

胃は食べ物を消化するために胃酸を分泌しています。

胃酸はとても強力な酸なので、胃以外の臓器に流れ出して傷ついてしまうのを防ぐ機能がついています。

それが下部食道括約筋と言われる胃の上部にある蓋(ふた)です。

この蓋は食べ物が胃に落ちる方向にだけ動くようにできているので、逆立ちしても食べたものが逆流することはありません。

ところが、何らかの原因で蓋が正常に機能しなくなることがあり、食べた物が逆流してくることがあります。

これが逆流性食道炎です。

原因として考えられるのは食べ過ぎ・加齢・肥満です。

頻繁に食事をすることで下部食道括約筋が緩んできます。同様に年をとっていくと筋力が落ちるので、同じことが考えられます。

胃腸炎

細菌やウイルスが付着している物を食べた場合、胃腸炎になります。

細菌性胃腸炎やウイルス性胃腸炎があります。

代表的なものはO-157やサルモネラ菌、ノロウイルスやロタウイルスです。

ウイルス達が胃の中に入ると、体は拒絶反応を起こして体外に排出しようとします。

血液中の白血球が攻撃をしかけるのですが、その際に激しい腹痛、吐き気、嘔吐、発熱がおこります。

自律神経失調症

自律神経失調症の代表的な症状が腹痛です。

はっきりとした原因がわからない腹痛が続きます。

同様に原因不明な吐き気が頻繁に起きる場合も自律神経失調症が疑われます。

自律神経は交感神経と副交感神経の2つで構成されており、お互いにバランスをとることで体が正常に機能しています。

外的要因の影響を非常に受けやすいので、ストレスを受けるとすぐに乱れてしまうのです。

胃腸と深い関係性がある神経なので、乱れることで腹痛や吐き気が起きるのです。

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子宮内膜症性卵巣嚢胞(チョコレート嚢胞)

女性に限っての症状ですが、子宮内膜症が卵巣にできてしまう病気です。

卵巣内に嚢胞ができ、嚢胞内にチョコレートような液体がたまることからチョコレート嚢胞とも呼ばれています。

放置しておくと卵巣がんになってしまう危険性もあります。

嚢胞ができるはっきりとした原因はわかっていません。

激しい腹痛と吐き気が起こり、身動きが取れないほどになることもあります。

内科で見たもらって原因がわからずに婦人科で診てもらって原因が分かったケースも報告されていますね。

性行為の後に発症することがよくあります。

最後に

吐き気と腹痛が起きる原因の病気を解説させていただきました。

少しでも参考になれば嬉しいです。

 

※吐き気に関する記事はこちらにまとめています。

吐き気に関する記事一覧まとめ

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