急性胃腸炎でお医者さんに処方される薬。

対症療法として下痢止めや吐き気止めの薬が出ます。

これらの薬に副作用はあるのでしょうか?気になるところです。

薬が何からできているのか、体にどんな影響を与えるのか。

この記事を読んだら考え方が変わります。

わかりやすく解説していきます。

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急性胃腸炎の薬は副作用がある?

病院に行って処方される薬は西洋薬と呼ばれるているものです。

白い錠剤やカプセルや顆粒タイプですね。

ぶっちゃけると西洋薬は石油から作られています。

最初にこのことを知った時「え?まじで?!」ってゾッとしました。

もっと体にいい成分が使われていると思っていたのに・・・。

例えば炎症を抑える効果があるサリチル酸という成分は、さかのぼっていくと

サリチル酸→ナトリウムフェノキシド→フェノール→ベンゼン→石油

となります。

サリチル酸はバファリンにも使われています。

西洋薬を飲む=石油を体に取り込んでいる

どうですか?

ちょっと怖くなってきますよね。

西洋薬には副作用があります。

副作用というのは「全然期待していないのに起きる作用」のこと。

例えば急性胃腸炎の場合、胃腸だけを治す薬があればOKです。

ですが今の医療技術では胃腸だけに作用する薬というのは開発できないんです。

飲んだ薬は胃腸だけじゃなく、他の部位にも影響を与えてしまうんですね。これが副作用。

もう少し詳しく説明していきます。

薬を飲んで副作用が起こる仕組み

薬を飲むと、まず胃で消化され次に腸で吸収され、そこから血液に乗って全身に送り届けられます。

「吐き気がするから」といって飲んだ薬は胃腸だけじゃなく、頭や手足、他の臓器など全然関係のないとこにまで送り届けられてしまうのです。

症状が出ている部分には効果があるのですが、何の症状も出ていない部分にとっては薬は毒になります。

すると毒を排除するために肝臓や腎臓が働きだします。

それでも十分に解毒できなかった部分に期待していない症状が発生します

これが西洋薬を飲むと全然関係のない場所に副作用が起きる理由です。

西洋薬は即効性はあっても、長い目で見ると体にはよくありません。

健康面を考えれば、すぐに薬に頼るのではなく本当に辛い時のみ飲む、というのがよいでしょう。

急性胃腸炎で病院に行った場合、処方される薬に以下の種類があります。

それぞれ簡単に効果と副作用を解説していきます。

  1. セスデン
  2. フェロベリン
  3. ナウゼリン
  4. カロナール
  5. フロモックス
  6. ビオフェルミン(ラックビー)
  7. ブスコパン
  8. ロペミン
  9. クラビット
  10. プリンペラン

それぞれの効果と副作用について解説していきます。

1・セスデン

効果:胃腸の動きを抑えて、痛みをやわらげます。

副作用:口が渇く、頭痛、めまい、尿の回数減少

2・フェロベリン

効果:腸の運動を抑えたり、腸内の菌を弱めて下痢を止めます。

副作用:むかつき、便秘

3・ナウゼリン

効果:弱った胃腸の働きを活性化し、食べた物を胃から腸にスムーズに送るのを助け、吐き気や食欲不振を改善します。

副作用:腹痛、下痢、めまい

4・カロナール

効果:脳の中枢神経や体温調節中枢に作用し、熱を下げます。

副作用:発疹、吐き気、食欲不振

5・フロモックス

効果:体内の細菌類を殺菌します。感染症の際によく使います。

副作用:下痢、発疹、じんましん

6・ビオフェルミン(ラックビー)

効果:腸内の菌のバランスを整え、有害な菌が増えるのを抑制します。

副作用:膨満感

7・ブスコパン

効果:胃腸の痛みやけいれんを抑えます

副作用:口の乾き、便秘、尿の回数減少

8・ロペミン

効果:下痢を止めます

副作用:便秘、イレウス

9・クラビット

効果:胃腸内の細菌を殺菌します

副作用:発疹、下痢、光線過敏症

10・プリンペラン

効果:胃腸の働きを促進し、吐き気を抑えます

副作用:腹痛、下痢、めまい

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副作用で重い症状が出ることもある

上記で紹介した副作用は「下痢」「発疹」「めまい」などの軽度ですが、まれですが重い症状が出ることもあります。

例えばアナフィラキシーショックや意識障害、全身の痙攣などです。

不安がある人は服用の際に初期症状に注意してください。

異常を感じたらすぐに服用をやめて、担当医に相談しましょう。

関連記事急性胃腸炎の治療で点滴の効果は?費用や種類も解説

急性胃腸炎の薬で副作用が無いのは?

副作用がない薬と言えば漢方薬です。

西洋薬の対局ですね。

漢方薬は自然界に存在する植物、生薬を成分にしていますので体に優しいのが特徴です。

石油に比べると安心感が違いますよね^^;

誤解の内容に言っておきますが、漢方薬は副作用がまったくないのではなく、ほとんどないというのが正しいです。

漢方の場合、ごくまれにアレルギーが起きる場合があります。

使用している生薬にアレルギーがある場合は注意が必要です。

それでも漢方薬は西洋薬に比べると副作用が少ないという点は変わりません。

漢方薬のメリットは、

  • 体質を改善する(急性胃腸炎になりにくくなる)
  • 事前に予防することができる
  • 辛さを緩和してくれる(即効性があるものもある)

などがあげられます。

漢方薬は病院で処方してもらえる?

少ないですが、漢方薬を処方してくれる病院はあります。

自分の地元で「漢方薬を処方してくれる病院」で検索してみてください。

まとめ

急性胃腸炎の薬の副作用について解説させていただきました。

「西洋薬は石油からできていて、なんらかの副作用が起きる」ということを覚えておきましょう。

本当に辛い時は薬の力に頼るのは構いませんが、軽度の場合は自分の身体の回復力を信じてあまり服用しないことをおすすめします。

もし薬の力に頼りたいのであれば、漢方薬がおすすめです。

体に負担をかけず、体質を改善することができ、胃腸炎を事前に予防することが可能になります。

 

※急性胃腸炎・感染性胃腸炎に関する記事はこちらにまとめています。

急性胃腸炎・感染性胃腸炎に関する記事一覧まとめ

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