急性胃腸炎になるとが出ます。

さらに吐き気や下痢も同時に起こります。

熱が出る原因は何なの?どう対処すればいいの?

気になりますよね。

それに熱が他人にうつってしまうのかも心配です^^;

わかりやすく紹介していきます。

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急性胃腸炎の症状で熱がでる原因と対処方法

急性胃腸炎は体内に侵入したウイルスの攻撃で起こります。

人間の体は、侵入したウイルスを異物と認識してなんとか排除しようとします。

どうやってウイルスを排除するのか?

方法を知るためにはウイルスの特性を抑えておく必要があります。

ウイルスの特性

ウイルスは温度が低い場所で繁殖しやすいという特性を持っています。

逆に高温に場所では動きが抑制されてしい、活動が鈍くなります。

つまり高温の状態で戦うと有利ということ。

人間の体はそれを知っているので、何とかして温度を上げようとするのです。

方法として、

  • 皮膚の血管を収縮させる
  • 汗の出る穴を閉じる
  • 筋肉を振動させて熱を作る

などの指令を脳が出し、体温を上げていきます。

体温が上がるとウイルスと戦う白血球の動きが活性化します。

白血球は血液の成分の一種で、免疫機能を支配しています。

侵入してきた異物を排除するために、自身の数を増殖させて戦います。

ウイルスと白血球の戦いが激しくなるほどたくさんの熱を出すので、体温はどんどん上昇していき体は苦しさを感じます。

時には40℃近くまで上がることも。

それだけ自分の身体がウイルスと頑張って戦っているってことですね。

急性胃腸炎をひきおこすウイルスで熱が出る物を紹介します。

ロタウイルス・・・高熱になる場合が多く40℃近くまであがります。症状としては熱よりも下痢や吐き気がひどくなります。下痢によって脱水症状を引き起こす恐れもあるので水分補給が必要です。

ノロウイルス・・・熱は37℃~38℃程度まで上がります。症状として吐き気や下痢に加えてめまいが起こることも。

アデノウイルス・・・高熱になり38℃~40℃まで上がります。症状はのどの痛みや目の充血などです。

サルモネラ・・・熱は38℃~40℃まで上がります。吐き気、腹痛が起こり悪化すると痙攣、脱水症状、意識障害が起こります。

カンピロバクター・・・38℃程度まで上がりますが高熱になることはありません。鶏肉に含まれていることが多いです。発熱、頭痛、吐き気をおこし、ごくまれにギランバレー症候群を引き起こします。

腸炎ビブリオ・・・37℃~38℃くらいまで熱が出ます。強烈な腹痛に襲われ下痢や血便が出ます。

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急性胃腸炎の熱に解熱剤は使わない方がいい?

今出ている熱はウイルスと戦っている証拠の熱。

戦いは白血球が勝つまで続き、見事勝利したときに熱は自然と下がっていきます。

だから、苦しくても無理に熱を下げようとしない方がいいんです。

もしここで辛さに負けて解熱剤を使ってしまうと熱は下がりますが、体内のウイルスは排除できず残ったままになってしまいます。

戦いは勝つまで続くので、再び体は熱を上げて白血球は戦いだします。

つまり熱がぶり返すわけです。

その結果、吐き気や下痢といった症状が長引いてしまう状況に。

なので、できるだけ解熱剤は使わずに自分の体を信じて待ちましょう。

急性胃腸炎で症状が熱が出る期間を解説

熱が出る期間は3日~4日間程度です。

ウイルスを発見すると、白血球は自分の数を増加させてすぐさま排除しようと動き出します。

白血球はとことんやり切る性質なので、体の中からウイルスが完全にいなくなるまで戦いをやめません。

戦いが続いている間はず~~っと熱が出っぱなしです。

急性胃腸炎のウイルスを完全に退治しきるまでに3日~4日かかるということですね。

ちなみにですが、僕がウイルス性胃腸炎になったときは38℃の熱が3日ほど続きました。

関連記事急性胃腸炎の食事はいつから再開できる?おすすめメニューを紹介

急性胃腸炎の症状で熱がうつる危険性はどれくらいか?

急性胃腸炎がウイルス性の物である場合、感染する可能性があります。

ウイルスに感染すれば、熱も当然うつります。

中でもノロウイルスは非常に感染力が高く、相手に触れたりくしゃみや咳などの飛沫でも感染します。

家族に感染者がいる場合のうつる確率はなんと90%!!

かなりの高確率で感染してしまうので、予防が必要です。

すぐにできる予防としては、

  • うがい手洗いをこまめにする
  • 同じタオルを使わない
  • 部屋の空気を入れ替える
  • マスクをする

が有効です。

こまめな予防をすることで、感染者を減らすことができます。

まとめ

急性胃腸炎の熱の原因や出る期間について解説させていただきました。

熱が出ているのは体がウイルスと戦っている状態なので、解熱剤はできるだけがまんしましょう。

その方が結果的に早く治ります。

熱の期間は4日をめどに考えます。

5日、6日と経ってもまだ38℃近い高熱がある場合は他の病気を発症している可能性もあるので病院に行って検査をしてもらうこと。

また、ウイルス性の胃腸炎は感染力が高いので家族に発症者がいる場合はできるだけうがい手洗いなどの予防策を講じてくださいね。

 

※急性胃腸炎・感染性胃腸炎に関する記事はこちらにまとめています。

急性胃腸炎・感染性胃腸炎に関する記事一覧まとめ

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