感染性胃腸炎はつらい症状が次々に起こります。

嘔吐から始まり、下痢に加えて発熱。

あまりにもきついので「このまま死んじゃうんじゃないか?」って思うほど。

特に熱が出た状態は頭がボーッとするし、フラフラして何もできません。

高熱いつまで続くのでしょうか?原因や期間、対策方法について詳しく解説していきます。

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感染性胃腸炎で熱が下がらない原因は

高熱が出た状態は辛いですよね。

以前、感染性胃腸炎になったとき「マジでもうだめかも」って思いましたよ^^;

時間がたてばちゃんと治るんですけどね。

いつになったら熱が下がるのかを知るためには熱が出る原因を知ることです。

感染性胃腸炎には「細菌性」「ウイルス性」の2種類があります。

細菌性というのは「〇〇菌」と呼ばれているもので有名な物だとO-157があります。

ただ、細菌性の胃腸炎は感染してもそれほど高熱が出ないんです。

高熱が出るのはウイルス性のもの。

有名なのが「ノロウイルス」「ロタウイルス」「アデノウイルス」です。

ウイルスで熱が出る原因について詳しくみていきましょう。

ウイルスに感染すると熱が出る原因

ウイルスは食べ物(おもに二枚貝)から感染したり、感染者からの飛沫感染でうつります。

感染すると体はウイルスを敵とみなし、体から早急に排除しようとします。

ウイルスを駆除するためには、血液中の兵隊である「白血球」の活躍が不可欠です。

白血球を兵隊というのは、体内に入ってきた異物を次々に排除する仕事をするからです。

白血球のすごいところは、敵を見つけると自身の数を増殖させることができる点です。

分身の術みたいに、どんどん自分の数を増やして敵を攻撃します。

このような白血球の活動が活性化するのを加速するのが「熱」なんです。

白血球は高熱を好み、熱が出るほどどんどん数が増えていきます。

体はそれを知っているので熱を上げていくんですね。

逆に熱はウイルスにとって敵となります。

ノロウイルスやロタウイルスは寒いところが好きで、寒い冬の季節に発生するのが多いですよね。

逆に暑い夏はあまり発生しないのです。

ウイルスは熱に弱く、高温の環境下では動きが鈍くなって増殖することができない特性です。

つまり、熱が出ることで、

  • 白血球が増えていく
  • ウイルスは動けなくなっていく

といいことだらけなのです(本人にとっては大変なんですけど・・・)

これがウイルスに感染すると熱が出る原因です。

熱が出ている状態が続く理由
  • まだ体内のウイルスと白血球が戦っている
  • ウイルス以外の熱が出る病気(風邪やインフルエンザ)に感染してしまった
関連記事感染性胃腸炎の原因の食べ物を解説。感染経路をチェック!

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感染性胃腸炎で熱はいつまで続く?

このつらい熱はいつまで続くのか知りたいところですね。

ウイルス別に期間を解説していきます。

ノロウイルスの熱が続く期間

ノロウイルスは38度から40度近い熱が出ます。

ノロウイルスの熱が続くのは72時間、つまり3日間と言われています。

3日以上続く場合には他の病気に感染している可能性があるので、病院で検査をして原因をはっきりさせましょう。

ロタウイルスの熱は比較的短い

ロタウイルスの場合、38度以上の熱が出ます。

ロタウイルスの熱が続くのは48時間、つまり2日間と言われていて、他のウイルスに比べると短いのが特徴です。

早い人は1日で熱が下がることもあるんですね。

ノロウイルスよりも症状が重くなることが多く、合併症で意識障害や脳炎を起こし後遺症が残ることもあります。

アデノウイルスの熱は一番時間がかかる

アデノウイルスは40度近い高熱がでます。

ウイルスの中では熱が下がるまで一番長い時間がかかるのが特徴です。

アデノウイルスの熱が続くのは5日~7日です。

子供が感染したウイルスに親が感染してしまうことが多いんです。

一番つらいしできれば感染したくないウイルスですよね^^;

関連記事感染性胃腸炎の子供の症状は?検査方法や潜伏期間も抑えておこう

感染性胃腸炎で熱が下がらない時の対策方法

熱が出ているのは、体内に入ってきたウイルスと白血球が戦っているからです。

この時に取るべき正しい対策は、

「安静にして熱が下がるのを待つ」ことです。

熱は時間がかかりますが、必ず下がります。

感染性胃腸炎のウイルスを退治することができる薬やワクチンは開発されていません。

安静にしているのが一番早く治るのですが、時にはどうしてもつらくて我慢できない時があります。

そんな時は解熱剤を使いましょう。

解熱剤を使うと一時的ですが熱を下げることができます。

熱を下げることはできますが、ウイルスを退治したわけではないので根本的には何も変わっていません。

薬の効果が切れると、再び熱が上がってきます。

薬以外の対策方法として「直接冷やして下げる」方法があります。

アイスノンや冷えピタを太い血管が流れている場所に貼りましょう。

太い血管を冷やすことで血液が冷え、冷えた血液が全身を回るので熱を下げることができます。

人間の体で太い血管が流れている部分は、

  • 首筋(頸動脈が流れている前部)
  • 脇の下
  • 肘の内側
  • 足の付け根
  • 膝の裏側

です。

冷やしすぎると頭痛になることもありますので、様子を見ながら冷やしてみてください。

まとめ

感染性胃腸炎で熱が下がらない時の原因や、下がるまでの期間について解説しました。

ウイルスが弱ってくると熱が下がります。

上記の日数を超えてもまだ高熱が出ている場合は、他の病気に感染した可能性が考えられます。

病院に行って検査をしもらいましょう。

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