「下痢で腹痛がひどく、吐き気と冷や汗も出てくる」
大変です。誰でもこんな状態になったら「やばい病気なんじゃないか?」って不安になりますよ。
原因は何なのか知りたいところですよね。
この記事では考えられる病気をいくつか取り上げ、それぞれ簡単な対処方法を含めて解説していきます。
気になる項目から見ていってくださいね。
下痢で腹痛と吐き気と冷や汗の原因は何?病気一覧
下痢・腹痛・吐き気・冷や汗の4症状が同時に起きる状態は僕も経験があります。
その時は虫垂炎(盲腸)でした。
「今すぐに手術をしないと盲腸が破裂するよ」ってお医者さんに言われるほど悪化した状態だったんです。
僕のように4症状が起きている時はすぐに手術が必要なケースもあります。それでは紹介していきます。
右下腹部の激痛で動けない 虫垂炎(盲腸)
盲腸はおへその右下10cmほどの場所にあります。
盲腸が炎症を起こすことで虫垂炎を発症します。最初は激しい腹痛が起こり、胃や腸などお腹全体が痛みます。
症状が進行するにつれて下痢や吐き気、冷や汗が出ます。
虫垂炎は本当に痛くて辛くて「このまま死ぬかも・・・」て思うくらいの激痛でした。
あまりの痛みに、ベッドで背中を丸めて横になったまま動けず救急車を呼びましたからね。
救急病院でお医者さんがしてくれた診断方法を紹介しておきますね。
虫垂炎かどうかを調べるは、盲腸のあるお臍の右下部分を指でぐーっと押して指を離します。指を離した時に「グワングワン」と振動する(響く)痛みがある場合は虫垂炎の疑いが強いです。
虫垂炎の場合は熱も出ます。僕の場合はかなり症状が進行していて破裂寸残だったので40度近かったのを覚えています。
腹痛に耐えられない場合は、我慢せずに救急車を呼んで病院に行きましょう。
我慢し続けたあまり盲腸が破裂して1か月入院にする羽目になった人を知っていますので、手遅れになる前に病院に行きましょう。
下痢と吐き気が止まらない 急性胃腸炎
急性胃腸炎とは胃腸が細菌やウイルスに感染してしまう病気です。
有名なものでノロウイルス・ロタウイルス・サルモネラ菌・O157等があります。
感染する原因は食べ物やウイルスを持っている人との接触です。
感染するとウイルスは胃腸で悪さをするのでお腹が痛くなります。
体はウイルスを少しでも早く外に排出しようとして下痢や吐き気を引き起こし、さらにウイルスと戦うために免疫機能を高め(体温を上げる)ので寒気がします。
僕が去年急性胃腸炎になった時は下痢が止まらず、トイレから出られませんでした。
15分おきにお腹がゴロゴロしてきてトイレに駆け込んでましたよ。
吐き気は1週間ほど治まらず、その間は食欲が全然わきませんでしたね。
急性胃腸炎はワクチンが存在していないので、感染したら安静にしているしか治療方法がありません。
病院に行っても下痢止めや解熱剤をもらったり、点滴をされるなどの対症療法しかできないんですね。
家でゆっくりしていれば1週間ほどで症状は治まります。
※急性胃腸炎は別名「感染性胃腸炎・胃腸風邪」とも呼ばれています。
気絶・失神することがある 血管迷走神経反射性失神
血管迷走神経反射性失神とは自律神経が突然乱れることで起こる病気で失神することがあります。
下痢の時に貧血のように頭がクラクラしたり、意識が遠のいて気絶しそうな症状が出る場合は迷走神経反射の疑いがあります。
迷走神経反射が起きる原因は強い身体的ストレスです。
からだに強いストレスがかかると自律神経が乱れるため、血圧の調整ができなくなります。
血圧が下がったままになり、脳に十分な血液を送ることができなくなるため失神してしまうんですね。
血管迷走神経反射が起きる前兆として下痢・腹痛・吐き気・冷や汗がおこります。
- 長い時間立ち続けている
- 注射をされるショック
- 採血されるのを見て
- 激しい痛み
- ものすごく驚いた時
- すっごく頭に来た時
- トイレで大便をした時
- お腹が空いた時
迷走神経反射は筋肉が少ない人がなりやすいことがわかっています。
筋肉量が少ないと血圧を上げることができないんですね。
対処方法としては「着圧ソックスを履いていみる・ふくらはぎの筋肉を鍛える」などがおすすめです。
また「あ!来る!」と感じた時に、頭を低く下げて血を頭部に流すイメージを持つと失神を回避できることがあります。
※この病気は別名で「迷走神経反射・脳貧血・起立性低血圧」と呼ばれています。
神経が繊細な人は要注意! 過敏性腸症候群(IBS)
過敏性腸症候群とは病院で腸の検査をしても、はっきりとした異常が見つからないのに下痢や腹痛が続く病気です。
お腹の不調でガスが溜まってきて胃を圧迫するので吐き気も起こります。
過敏性腸症候群は自律神経と深い関係があり、発症している時は自律神経も乱れています。それで冷や汗が出ることがあります。
ストレスが原因で発症する病気で、悪化するとほんのちょっとの刺激でも反応して下痢を起こすようになっていきます。
例えばフェイスブックやツイッター等のSNSをやっていて、ちょっとイラっと来る書き込みを見ただけでも下痢になることがあるんですよ。
悪化する前に早めに対処しておきたい病気ですね。
過敏性腸症候群はアーティストや芸術家など神経が繊細な性格の人に発症しやすい病気です。
女性の1割以上が発症している 子宮内膜症
子宮内膜症とは、子宮の内膜が本来あるべきではないところに出来てしまう病気です。
女性ホルモンの影響を受け、下痢・腹痛・吐き気・冷や汗の症状が出ます。
子宮内膜症になってしまうはっきりとした原因はわかっていません。
体に起きる症状が様々な病気に似ているので、間違った病気だと思い込んで我慢をしている女性がいました。
頭痛は偏頭痛かな?下痢は過敏性腸症候群かな?などです。
検査を受けてハッキリとした原因がわかってホッと安心していましたよ。
婦人科で超音波検査を受けてみましょう。
子宮の様子が見えるので、なにかトラブルが起きていればすぐにわかります。
子宮内膜症は手術をしても完治することがなく、長期間様子を見ながら付き合っていかなければならない病気です。
治るのは閉経後になります。
下痢と腹痛と吐き気と冷や汗に痺れがある病気は?
下痢と腹痛と吐き気と冷や汗の4症状に加えてしびれがある時に考えられる病気は2つです。
- 過敏性腸症候群
- 迷走神経反射
この2つはどちらも自律神経の乱れを伴う病気です。
自律神経が乱れると血液の流れが悪くなるため、体の各所に異常が現れます。
神経系統に異常が出るとしびれとなって現れます。
血液の流れが悪くなる
↓
酸素を供給できない
↓
神経の働きが鈍る
↓
しびれが出る
手がしびれた時には血行を良くするために体を温めるのが効果的です。
ストレッチやマッサージをしたり、カイロを貼ったりお風呂に入ったりしてみましょう。
暖めることで副交感神経が活発になり、しびれが軽減されます。
しびれがどうしても治まらない時は神経内科がおすすめです。
まとめ
下痢・腹痛・吐き気・冷や汗がでる病気について解説させていただきました。
当てはまるものはあったでしょうか?
症状がひどい場合には迷わず病院に行きましょう。
夜中なら救急車を呼んで、夜間救急病院に行ってくださいね。
僕はそれで盲腸の破裂をギリギリ食い止めることができましたから。