「頭痛が一週間も続いて、なかなか治らない・・・」
もしかすると病気になっているのかもしれません。
頭の痛みが続く原因と病気について解説していきます。
あわせて病院の何科に行けばいいのかもチェックしていきましょう。
頭痛が続くのが一週間だと病気なの?
頭痛が一週間以上続く時は、体になんらかの病気が起きていることが考えられます。
自分で治療できるものもあれば、放置しておくことで命にかかわってくる危険な病気もあります。
病気一覧を紹介しますので、自分の症状と合わせてチェックしてみてください。
肩こりや首の凝りが原因 緊張型頭痛(緊張性頭痛)
緊張型頭痛は首や肩回りの筋肉の凝りが原因で起こります。
頭痛で悩んでいる人の70%以上は、この緊張型頭痛です。
頭痛は凝りが取れるまで続くので、長ければ一か月以上痛みが続くこともあります。
緊張型頭痛の症状一覧です。
【緊張型頭痛の症状一覧】
- 後頭部にズーンと鈍い痛みがある
- 頭が締め付けられる感じがする
- きついヘルメットをかぶった感じがする
- 後頭部から首筋にかけて痛む
- 頭痛は1週間~10日ほど続く
長時間、同じ姿勢で仕事をしている人に発症しやすい頭痛です。
緊張型頭痛を解消するには血行を良くするのが一番で、マッサージで揉みほぐしてもらうと症状が和らぎます。
以下の項目に当てはまる人は緊張型頭痛になりやすいです。
- 真面目な性格の人
- 神経質で細かいことが気になる人
- トラックやバスなど長距離の運転手
- 仕事で重い荷物を肩から下げることが多い人
- なで肩の人
ウイルスや細菌が脳に感染 髄膜炎
髄膜炎の初期症状は激しい頭痛が起こります。
万力でぎゅーっと締め上げられるような痛みで、片頭痛のような一時的な物ではなく長く続くのが特徴です。
脳を保護している髄膜に細菌やウイルスが感染することで髄膜炎は発症します。
体が疲労しているときに感染しやすい病気ですが、軽度であれば2,3週間で治ります。
髄膜炎は市販の痛み止め(頭痛薬)を飲んでも効果がありません。
逆に言うと、薬を飲んでいるのに頭痛が全然改善されない場合は髄膜炎の疑いがあります。
髄膜炎になると微熱が出るのも特徴です。
髄膜炎は悪化すると腎機能が低下して死亡してしまうことがある危険な病気です。
【髄膜炎の症状一覧】
- 頭痛・熱が出る
- 吐き気がする
- 首の後ろ(うなじ)が硬くなってくる
- 意識障害
- 皮下出血
以下の人が髄膜炎になりやすいことがわかっています。
- 10代後半の若者
- 体が弱っていて免疫力や抵抗力が低い人
触ると痛い 後頭神経痛(こうとうしんけいつう)
後頭神経痛は頭の皮膚の表面の神経が痛む病気です。
耳の後ろ、側頭部、後頭部が痛むのが特徴で、くしで髪をといただけでもビリッときます。
痛みは「ビリビリ」「チクチク」という感じで、頭の表面が痛みます(頭の内部ではありません)。
後頭神経痛の痛みは「ピリッ」とする一時的な痛みが断続的に起きるのが特徴で、ずーっと痛いわけではありません。
ですが、根本的な部分が治っていない限り、痛みは何度も繰り返して起こります。
【後頭神経痛の症状一覧】
- 後頭部の皮膚がピリピリと痛む(電流が走るような感じ)
- 痛む場所を押すと、痛みを感じる(圧痛)
- 目の奥が痛む
- 耳の後ろが痛い
- 櫛で髪をとかすと痛む
後頭神経痛になりやすい人を紹介します。
- ストレスが多く溜まっている人
- 以前に偏頭痛と診断されたことがある人
- 若い女性(スマホの使い過ぎが原因)
眉間や顔も痛くなる 副鼻腔炎(蓄膿症)
副鼻腔炎になると頭痛・頭が重いなどの症状が出ます。
副鼻腔に炎症が起きて膿が溜まるのが原因で、膿が無くならない限り頭痛は続きます。
僕も蓄膿で悩まされているのでわかりますが、いつも頭がズーンと痛重い感覚なんですよね。
薬を飲めば痛みは一時的に抑えることができますが、定期的に飲み続けないと頭痛は治りません。
しっかりと治すためには手術をするのが一番です。
【副鼻腔炎の症状一覧】
- こめかみ・おでこ・目の奥がズーンと痛くなる(鈍い痛み)
- 食べ物の味がわからなくなる
- 匂いがわからなくなる
- 虫歯じゃないのに歯が痛くなる
- 鼻水・鼻づまり
- 鼻から臭いにおいがする
一般的には以下の人が副鼻腔炎になりやすいと言われています。
- 親が副鼻腔炎を患っている人(遺伝性がある)
- アレルギーがある人
原因不明の頭痛 脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)
脳や脊髄は髄液の中にプカプカ浮かんでいます。
髄液が入っている袋が何らかのきっかけで破れて(穴が開いて)髄液が漏れ出すのが脳脊髄液減少症です。
髄液が漏れると脳の位置が下がるので頭痛が起こります。
脳脊髄液減少症は新しい病気なので病院に行っても知られていないことも多く、お医者さんでも正しい診断ができないこともあります。
つまり、原因不明の頭痛は脳せき髄液減少症である可能性があるということです。
脳髄液減少症は交通事故のむち打ちがきっかけで起きるケースがあります。
【脳脊髄液減少症の症状一覧】
- 検査をしてもはっきりとしない原因不明の頭痛
- めまい
- 耳鳴り
- 吐き気
- 立ち上がるとふらつく
- 体が疲れやすい
頭痛の原因になる 自律神経失調症
頭痛は自律神経が乱れた時に現れる代表的な症状です。
自律神経失調症で起きる頭痛は3種類あります。
- 偏頭痛(片頭痛)
- 群発頭痛
- 緊張型頭痛
3種類の中で最も多いのが緊張型頭痛です。
原因は肉体的ストレスと精神的ストレスです。
自律神経失調症の症状は全身の様々な場所に現れるため「この症状が出たら疑いがある」と説明するのが難しいです。
自己診断ができるチェックリストを紹介しておきますね。
【自律神経失調症の自己診断チェック!】
- 体が疲れやすく、休んでも疲れが取れない
- 急に心臓がどきどきすることがある
- なかなか眠れない・熟睡できない
- 息苦しくなることがある
- 手足が冷えている
- 胃が痛く、下痢をしやすい
- 頭痛・肩こりにいつも悩まされている
- 立ちくらみやめまいがある
- 人間関係で悩みがある
上記チェックリストで、半分以上当てはまるも人は自律神経が乱れている可能性があります。
頭痛が一週間続く場合、治すには病院の何科に行く?
頭痛が一週間も続いている場合に、どの病院の何科に行けばいいのか悩むところですよね。
おすすめなのが総合病院の頭痛外来です。
頭痛外来は2005年からできた科で、頭痛に悩む人の治療を専門にしています。
CT検査やMRI検査、髄液検査などの最新検査機器を備えており、頭痛の原因を解明することができるんですね。
解明と同時に治療方法も提示してくれますから、安心です。
また、神経内科もおすすめです。
神経内科は脳、髄液、神経についての病気に詳しい科です。
頭痛の原因は脳にある場合もあるので、神経内科での検査も原因解明におすすめです。
神経内科でわかる病気は、脳腫瘍や脳梗塞、パーキンソン病などです。
頭痛が一週間続くときのまとめ
頭痛が一週間も続くときの原因と、何科に行くべきかを解説させていただきました。
軽い病気もあれば、命に関わる髄膜炎のような病気もあるので注意が必要です。
頭痛の原因をはっきりさせるためには頭痛外来に行くのが一番です。
頭が痛む原因がわかると嬉しいですよ。