「頭痛に加えてめまいと眠気がひどい・・・」
この症状で考えられる病気がいくつかあります。
病名を知ることで、対策もわかり症状の改善につながっていきますよね。
この記事では、頭痛・めまい・眠気が起きる原因と自分で出来る対処方法について解説しています。
頭痛とめまいと眠気がする原因はコレ!
頭痛・めまい・眠気の3症状が現れている時に考えられる病気を紹介していきます。
病気によって対処方法も違ってくるので、病気ごとにどうすれば症状が和らぐのか見ていきましょう。
鉄分の不足で頭痛やめまい 貧血
貧血の症状と言えばめまい・頭痛が知られていますが、眠気も起こります。
その理由は鉄分不足。鉄分が不足することで血液中のヘモグロビンが充分に機能できなくなります。
ヘモグロビンは酸素を運ぶ仕事をしているので、機能が低下すると脳への酸素供給がうまくできません。
脳が酸素不足になることで眠気に襲われるのです。
酸素が足りなくなるのは脳だけじゃなく、体も同じです。
酸素不足になると体が冷えるので質の良い睡眠をとることが出来なくなり、日中に眠気が襲ってきやすくなるのです。
寝ても寝ても寝足りない、という場合は逆に貧血を疑ってもいいかもしれませんね。
貧血は女性だけの病気ではなく、男性も栄養不足や疲労がたまると貧血になります。
貧血になると以下の症状が出ます。
- 何をしてもすぐに疲れる
- 立ちくらみがする
- 頭が痛い
- めまいがする
- 顔色が悪くなる
- 唇の端が割れて血が出てくる
貧血の対処方法
貧血の対処方法は「鉄分を補給する」ことに尽きます。
鉄分不足によって頭痛やめまいの症状が引き起こされているので、十分な鉄分が補給されれば症状は緩和されます。
【鉄分を豊富に含む食べもの】
鉄分はレバーや貝類、赤身の肉、魚、野菜類に多く含まれています。中でも以下の食べ物が鉄分の多い食材です。
- 豚レバー
- 鶏レバー
- パセリ
- はまぐり
- 卵黄
- しじみ
- いわし
料理をするのが大変な場合は、鉄分補給サプリメントでもいいですし鉄ドリンクでも大丈夫です。
立ち上がる時にめまいがする 起立性低血圧
座っている状態から立ち上がる時に「ふらっ」としてめまいがする時は起立性低血圧かもしれません。
起立性低血圧は低血圧の一種で、立ち上がった時に血圧が低いままで上がらなくなる病気です。
血圧が低くなると、心臓からの血液を脳に届けることが難しくなります。
脳に送られる血液量が減ることで、脳の機能・反応が鈍くなり頭痛・眠気を感じることがあります。
低血圧の人は朝は血圧が低くてお昼過ぎ頃から徐々に血圧が上がってくるので、午前中はボーっとしたり眠気を感じることが多いんですね。
起立性低血圧の症状は以下の通りです。
- 頭痛
- 立ちくらみやめまい
- 朝起きるのが辛い
- 疲れやすい
- 眠れない
- 食欲が出ない
起立性低血圧の対処方法
簡単にできる起立性低血圧の対処方法を解説します。
まず、朝起きる時は少し体をストレッチしたり動かしたりして血行を良くしましょう。
そして立ち上がる時は5秒くらいかけてゆっくりと起き上がります。
起立性低血圧は立ちくらみの症状がひどいので、ゆっくり動くように心がけます。
ズキンズキンと痛むのは 偏頭痛(片頭痛)
偏頭痛は心臓の拍動に合わせてズキンズキン、ガンガンと頭が痛むのが特徴です。
最近の研究で、偏頭痛を引き起こす脳内の器官がめまいも引き起こすことが分かってきました。
統計によると偏頭痛を持っている人の50%以上がめまいの症状を訴えています。
また、偏頭痛には痛みが起きる予兆の症状があり、その一つに「あくび」「眠気」があります。
偏頭痛の症状一覧です。
- ズキズキする頭痛
- めまい
- 眠気
- 疲労感
- 光・音・臭いに対する感覚過敏
偏頭痛の対処方法
偏頭痛が起きると感覚過敏・知覚過敏になり、ちょっとした刺激にも反応するようになりますので、できるだけ刺激の少ない環境に身を置くことが大事です。
症状が落ち着くまでは体をあまり動かさずに、痛む部分を冷やすようにしましょう。
締め付けられるような頭痛 緊張型頭痛
緊張型頭痛は首や肩の筋肉の凝りが原因で起きる頭痛です。
別名「筋緊張性頭痛」とも言われていて、頭痛の原因の70%以上を占めています。
「頭全体をぎゅーっと締め付けられるような痛み」「きついヘルメットをかぶってるような痛み」が特徴です。
筋肉が凝り固まってくると、周囲の血管を圧迫して血流が悪くなります。
その結果、脳に十分な血液(酸素)が行きわたらなくなるため、めまいが起きるのです。
同じ理由で眠気も起こります。
緊張型頭痛の主な症状を紹介します。
- 締め付けられるような頭痛
- めまい・ふらつき
- 両目のまぶたがピクピク痙攣する
- 首や肩の凝り
- 全身の倦怠感
緊張型頭痛の対処法
緊張型頭痛は筋肉の凝りが原因なので、コリをほぐすことを第一に考えます。
体を動かした方が血行が良くなり痛みが和らぎます(片頭痛とは真逆ですね)
お風呂に入ったりマッサージなどで凝りをほぐすのも効果的です。
交感神経と副交感神経が乱れる 自律神経失調症
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
起きているときは交感神経が活発になって、寝ている時は副交感神経が活発になるのが健康な状態です。
2つ神経のバランスがうまく取れているときは健康状態なのですが、乱れてしまうことで頭痛やめまい、眠気が起こります。
自律神経が乱れる原因はストレス(肉体的なストレス、精神的なストレス)です。
自律神経失調症の症状は全身に現れます。肉体的な部分だけじゃなく精神的な部分にも表れるので、一概に「この症状が出たら自律神経失調症です」とは言えません。
言えるのは、自律神経が乱れることで体の様々な部分の調子が悪くなってくるということです。
自律神経失調症の対処方法
自律神経の最大の敵はストレスです。
ストレスを自分からできるだけ遠ざけることが大事です。
おすすめな方法が「これくらいでいいだろう思考法」です。
物事を80%くらいの力でこなすようにするのです。完璧を目指すことでストレスが溜まってきますからね。
世の中は面白い物で、80%の力で仕事をしていても残りの分を誰かがやってくれるのでうまく回っていくものなんですよ。
他人の力を借りることも大事です。何でも一人で抱え込まずに他の人に「これ、お願いします」と頼んでもいいんです。
自分を追い詰めないようにしましょう。
自律神経がさらに悪化する うつ病(鬱病)
うつ病は自律神経失調症が悪化することで発症する病気です。
頭痛やめまい・眠気等の症状が出ます。
うつ病の頭痛は「鈍い痛み」が特徴です。
内科や外科で調べても頭痛の原因がはっきりわからない場合は、うつ病の頭痛かもしれません。
また、うつ病になると睡眠の質が低下するので夜に熟睡することが難しくなり、昼間に眠気が起きるのです。
最後に
頭痛・めまい・眠気がする病気について解説させていただきました。
自分の症状に該当しそうなものはありましたでしょうか?
自分でできる対処方法を試してみても効果を感じられない場合は病院で診てもらうことをお勧めします。
少しでも症状が改善されるといいですね。