「右の後頭部が一定間隔でズキンズキン痛む・・・」

冷やしても温めても全然改善されない頭の痛み。

なぜこんなに痛むのか、原因がわからないと不安になりますよね。

この記事では後頭部の右上がズキズキするときに考えられる病気について解説しています。

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頭痛で後頭部の右上がズキンとする病気一覧。しびれる時は要注意!

頭痛が起きたときに痛む場所はあちこちにあり、それぞれ考えられる病気が異なります。

後頭部の右上、右側が痛む場合はどんな病気があるのか紹介していきます。

あと、しびれの症状が出ているときは脳の周辺に異常が起きている状態ですので注意してくださいね。

心臓の鼓動に合わせた痛み 偏頭痛(片頭痛)

偏頭痛は痛みが一か所だけじゃなく、様々な場所に出ます。

前回は左側が痛かったけど、今回は後頭部の右側が痛いということがある頭痛なんですね。

偏頭痛かどうかを判断する基準は痛みの起こり方に注目するといいでしょう。

心臓の鼓動のように「ドクン、ドクン」と脈打つ感じで痛む場合は片頭痛です。

偏頭痛の痛みは4時間~3日間続き、体を動かすことでより悪化してしまう傾向があります。

知覚過敏になって光や音や臭いに敏感になるという特徴もあります。

お酒を飲むことがトリガーに 群発頭痛

群発頭痛になると後頭部の右側に正気を保てなくなるほどの激痛が起きます。

痛みは1時間~2時間程度で治まりますが、1~2か月ほどの期間、ずーっと続きます。

群発という名前の通り年間を通して頭痛が起きる時期が決まっているのが特徴で、頭痛が続く季節と、頭痛が起きない季節があります。

半端じゃない痛みに襲われる頭痛で、その痛みは片頭痛の比ではありません。

実際に群発頭痛を発症した人の感想を紹介します。

「本当に死んでしまうんじゃないかと思うほどの激痛」

「失神して痛みで目が覚めることを繰り返した」

「群発期には何もできなくなり寝たきりになる」

群発頭痛がなぜおきるのかはっきりとした原因はわかっていませんが、ビールやワインなどのアルコールを摂取することで発症することがあります。

群発頭痛では以下の症状が出ます。

  • 目の奥が強烈に痛む
  • 右側の目が充血したり涙が出る
  • 鼻水が出たり、鼻詰まりが起きる
  • 汗が出る

吐き気とめまいが起きるのは 筋緊張性頭痛

筋緊張性頭痛は肩や首のこりなど、筋肉が凝り固まるのが原因で起こります。

後頭部を強く締め付けられるような痛みが特徴です。

「きついヘルメットをかぶせられたような痛み」と例えられていて、吐き気とめまいが同時におきることもあります。

筋緊張性頭痛はデスクワークでパソコンを一日中打っている人とか、ドライバーで長い時間運転し続けている人など、同じ姿勢でずーっと仕事をしている人に発症しやすい病気です。

肩凝りがひどくなると頭の痛みも比例してひどくなる傾向があります。

筋緊張性頭痛は頭痛薬を飲めば一時的に抑えることができます。

しっかりと治すためには、肩周辺や首のコリを取ることが一番効果的です。

マッサージに行ったり、電気治療で首肩周辺のコリを取り除き、血行を良くすること心がけてみましょう。

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脳内の出血で頭痛やしびれが起きる 脳卒中

脳卒中は脳の周辺で起こる病気で、症状が重い場合は死亡することがあります。

初期症状として頭痛やしびれが出ます。

頭痛がおきる脳卒中に脳内出血くも膜下出血があるのでそれぞれ解説していきます。

後頭部の痛みが初期症状 脳内出血(脳出血)

脳内出血は脳の中を流れている血管がブチっと切れてしまって、脳内に血液が流れ出る病気です。

脳の内側に血液がどんどん流れ込んでいき、脳を圧迫してダメージを与えてます。

その結果、頭痛が起こります。

症状が進行していくと脳の中でも非常に重要な脳幹部を圧迫してしまうため、死亡してしまうことがあります。

脳内出血(脳出血)の初期症状
  • 今まで感じたことのないほどの頭痛
  • めまい
  • まっすぐに歩けない
  • 呂律(ろれつ)が回らない
  • 手足がしびれる

しびれが脳出血の特徴なので「手足がしびれて思うように動かないな」と感じたときはすぐに脳神経外科に行きましょう。

突然の後頭部の痛みは要注意 くも膜下出血

後頭部を突然殴られたような痛みがある場合はくも膜下出血の可能性が高いです。

この痛みは脳の表面にある血管内に出来た血液のコブが突然破裂してしまうことによる衝撃です。

あふれ出た血液が脳を外側から圧迫していくことで頭痛が起こります。

くも膜下出血の場合は吐き気・嘔吐を伴うのが特徴です。

生死にかかわる病気ですので、突然の痛みが後頭部に起きた場合はすぐに病院に行ってください。

くも膜下出血の初期症状
  • バットやハンマーで後頭部を殴られたような痛み
  • 吐き気
  • 視界が狭くなり、物が見えにくくなる
  • 体の痺れ
  • ふらついてまっすぐ歩けない

くも膜下出血の死亡率は50%とかなり高い怖い病気です。

くも膜下出血を発症しやすい人の特徴は「ヘビースモーカー・お酒をよく飲む・血圧が高い・身内に発症者がいる」と言われています。

頭の神経痛 後頭神経痛

後頭神経痛は後頭部に走っている神経が痛むことで発症します。

最近では偏頭痛、筋緊張性頭痛に次ぐ「第3の頭痛」として注目されています。

痛みの前ぶれは特になく、ズキッとしたり電気が走ったようなビリビリした感じなどの一瞬の痛みがおきます。

後頭神経痛は他の頭痛と異なり、頭の内部ではなく頭皮に近い位置が痛みます。

痛みは不思議といつの間にかスーッと消えてしまうのが特徴です。

見分け方としては、後頭部の髪の毛の生え際付近を押します。

押して痛みがビリッと感じる場合は後頭神経痛の可能性が高いです。

後頭神経痛が起きる原因はストレスや生活習慣の乱れです。

神経痛なので痛み止めの薬が効きにくく、治療方法としてはペインクリニックでの後頭神経ブロック注射が有効とされています。

スマホやパソコンの使い過ぎ 眼精疲労

スマホやパソコンを長時間使い続けると目に疲れが溜まってきます。

眼精疲労とは目を使いすぎた結果、眼球の奥にある筋肉が疲労して炎症を起こしている状態です。

眼精疲労は頭痛の原因になります。目は大量の情報を取り込む場所なので、使いすぎは良くありません。

対処方法としては「1時間ごとに目を休ませる・明るい部屋でスマホをいじる・画面に目を近づけすぎない」があります。

最後に

頭痛で後頭部の右上がズキンと痛む病気を紹介させていただきました。

痛みの感じ方はズキズキ・ガンガンなど個人差があります。

注意しなければならないのは頭痛に加えて痺れやふらつき、吐き気があった時です。

この時は脳が何らかのダメージを受けている可能性が高く、脳内出血やくも膜下出血が疑われます。

生死に関する病気ですので、すぐに病院で検査・治療を行ってくださいね。

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