お腹の痛みが断続的だとしても、ずっと長期間続いている場合は要注意です。

ただの腹痛ではなく、病気になっていることが考えられるからです。

多くの人は、症状がかなり悪化して「もう痛みに我慢できない」という状態になってから病院に行ったり、対処方法を探します。

病院で検査をしたら、病気が進行していて「もっと早く病院に行けばよかった」と後悔している人もいます。

まずは、痛みの原因を知り早期対策を目指しましょう。

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お腹痛い原因 ずっと続く時に考えられる病気とは

お腹が痛い時に考えられる病気一覧を紹介していきます。

自分に起きている症状と照らし合わせてみてください。

「もしかして?」と感じる病気があるなら、すぐに病院での検査をお勧めします。

ストレスが原因で腹痛や下痢・便秘が続く 過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群とは検査をしても胃腸にはっきりとした異常が見つからないのに腹痛が続く病気です。

胃腸がとても敏感な状態になり、普段はなんともないようなちょっとした刺激にも反応してお腹が痛くなり下痢になります。

過敏性腸症候群の原因のとして考えられているのは「ストレス・自律神経の乱れ・肉体的疲労」です。

精神的にキツイことを言われたり、苦しい状況に陥るとお腹がゴロゴロしてくるのが特徴です。

過敏性腸症候群かどうかを以下のリストでチェックしてみてください

  • お腹が痛い症状が3か月以上続いていている
  • 便をするとすっきりする
  • 1日に3~4回便をする
  • 電車に乗ったり、会議の最中にトイレに行きたくなる
  • おならが頻繁に出て、お腹が張っている

このリストに3つ以上当てはまる場合は過敏性腸症候群の疑いがあります。

生死にかかわるような病気ではありませんが、日常生活に少なからず支障をきたす病気です。

病院での治療で治すことはできますが、自律神経を整えることが必要なので時間がかかります。

関連記事お腹痛い時の対処方法一覧。すぐ治るツボや即効性の対策はコレ!

内視鏡検査で異常が見つからない 機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアとは胃の中を内視鏡で検査しても、胃潰瘍やピロリ菌などのはっきりとした症状が見えないのに胃痛が続く病気です。

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ストレスが原因で発症することがわかっていて、数年前まではストレス性胃炎と呼ばれていました。

機能性ディスペプシアの主な症状は「胃の痛み・膨満感(お腹が張った感じ)・胸やけ」などです。

病院で機能性ディスペプシアと診断されるための基準があるので紹介しますね。

機能性ディスペプシアの診断基準
  • 食後の胃もたれが辛い
  • みぞおちが痛い
  • 膨満感がある
  • 内視鏡検査(胃カメラ検査)をしても異常が見つからない
  • 1週間の中で普通の量の食事が食べられないことが数回ある
  • 痛みがずーっとあるわけではなく、痛くない時もある
  • 排便では改善しない

機能性ディスペプシアを治す方法は「薬物療法・食事療法」がメインになります。

細菌やウイルスの感染 胃腸炎

ウイルス・細菌が胃腸に感染すると炎症を起こして、お腹が痛くなります。

胃腸炎と呼ばれていてサルモネラ菌やノロウイルスなどが良く知られていますね。

胃腸炎の症状は腹痛、激しい下痢・嘔吐があるのが特徴です。

症状は1週間~10日ほどで治まるのですが、細菌が体の奥深くまで侵入した場合は腹膜炎などの重い病気に悪化することがあります。

下痢・嘔吐が治ってもお腹の痛さだけが残っている場合は注意が必要です。

胃潰瘍または十二指腸潰瘍

胃潰瘍は胃から分泌される胃液によって、胃の壁が溶けて穴が開いてしまう病気です。

十二指腸は胃にくっついている臓器なので、ほぼ同じなのでまとめて解説します。

潰瘍ができると、胃やみぞおち付近に激しい痛みが走ります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の主な症状
  • みぞおち周辺の腹痛
  • 吐き気
  • 食欲減少
  • 背中の痛み
  • 吐血

胃潰瘍の大きな原因は「ストレス」「痛み止め薬の副作用」です。

胃はとても敏感でナイーブな臓器なのでストレスの影響を受けやすいんですよね。

また、痛み止め薬(NSAIDs)をよく飲む人は胃潰瘍になりやすいことが分かっています。

NSAIDSはバファリンとかロキソニンに含まれています。

悪化すると腸閉塞の恐れもある 便秘

便秘になると腹痛が起こります。

お腹の痛みは「キリキリする痛み・広い範囲の痛み」です。

長期間便秘が続いている場合は病院で浣腸をしてもらうのが一番です。

詰まっている硬い便がポロっと取れると、詰まっていた便がドドド―っと出てすっきりしますよ。

恥ずかしい気持ちもわかりますが、出た後のスッキリ感を想像して我慢しましょう^^;

便秘を放っておくと、腸が詰まって腸閉塞(イレウス)になる恐れがあります。

腸閉塞の痛みは尋常じゃなく、倒れてしまう人もいるレベルです。

腸閉塞になると便やガスを肛門から排出することができなくなるため、どんどん体内に溜まっていき腸を圧迫します。

その結果、腸の血流が悪くなって細胞が壊死して死亡してしまうケースもある恐い病気です。

関連記事お腹痛い時は病院の何科に行く?検査にかかる値段も解説!

お腹の痛みが続くときの病気まとめ

お腹の痛みがずっと続くときに考えられる病気について解説させていただきました。

自分の症状に当てはまりそうな病気がありましたか?

様々な病気が考えられますが、腹痛が長期間続いている場合は病院で検査に行ってみましょう。

はっきりとした病名が分かれば気持ちが少し楽になりますよ。

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