「お腹が痛くて下痢も止まらないし、吐き気もある・・・」

症状が1週間以上続いている時は病気になっている可能性が高いです。

もし立っていられないほどの痛みの場合は、すぐに病院に行ってくださいね。

この記事では腹痛・下痢・吐き気が出る病気一覧を解説しています。

参考になると思いますので、自分の症状と合わせてチェックしてみましょう。

スポンサーリンク

お腹痛いし下痢と吐き気が出る病気一覧

お腹が痛くなり、下痢と吐き気が出る原因は内臓に原因があることが多いです。

考えられる病気一覧を紹介していきます。

腹痛と下痢 過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群は腸が敏感になって、ほんの少しの刺激(ストレス)でも反応してお腹がゴロゴロして下痢になる病気です。

会議の最中やプレゼンが近くなるとトイレに駆け込んだ経験がありませんか?

経験がある人は過敏性腸症候群の疑いがあります。

過敏性腸症候群の代表的な症状は腹痛と下痢ですが、腸が発するガスによって胃が圧迫されて吐き気を催すこともあります。

過敏性腸症候群の主な症状
  • 1日に3~4回の便が出る
  • 通勤途中や勤務中にトイレに行きたくなる
  • 便が下痢状で柔らかい
  • 緊張するとお腹が痛くなる

過敏性腸症候群の最大の原因はストレスと言われています。

ストレスを敏感に感じやすい人が発症しやすい傾向がありますね。

過敏性腸症候群(IBS)になりやすい人は以下の特徴があります。

  • 完璧主義の人
  • 感受性の強い人
  • 責任感が強い人
  • 緊張しやすい人
関連記事お腹痛い時の対処方法一覧。すぐ治るツボや即効性の対策はコレ!

細菌やウイルスの感染 感染性胃腸炎(感染性腸炎)

感染性胃腸炎は細菌やウイルスが体内に入ってしまうことで起きる病気です。

胃に入った細菌が胃腸内で悪さをするため腹痛がおこり、早くウイルスを体外に放出しようするので下痢やおう吐の症状をおこします。

特にノロウイルスやロタウイルスなどウイルス性の胃腸炎は激しい下痢・嘔吐が出ます。

熱はそれほど出ず、38度弱の微熱が一般的です。

感染の原因は食べ物や、菌を保持している人からの飛沫感染です。

感染性胃腸炎は前触れがほとんどなく、突発的に症状が出てきます。

胃腸炎のウイルスに効く特効薬はなく、対症療法で症状を抑えて自然回復を待つことになります。

感染性胃腸炎の主な症状
  • 突然の嘔吐
  • 激しい下痢
  • 腹痛
  • 発熱
スポンサーリンク

食後の腹痛と下痢の症状 胆石

食後にお腹が痛くなったり、下痢が出る場合は胆石が出来ているかもしれません。

胆石とは胆嚢(たんのう)に石ができて胆汁を分泌する管に詰まってしまう病気です。

石の正体はコレステロールの塊なのですが、本当の石のように固いので詰まると胆汁を分泌することが出来ないのでものすごい痛みが起こります。

食事のあとに激しい痛みが起きるのが特徴ですが、痛みは2時間ほどで収まります。

胆石の主な症状
  • 食後の一時的な腹痛
  • 腰付近の痛み
  • 冷や汗
  • 嘔吐

胆石の初期症状は食後の一時的な痛みです。

何も食べていない時は痛みが治まっているので、痛みを感じても「大丈夫だろう」と我慢している人が多い病気です。

ですが、我慢して放置している間に胆石は少しずつ大きくなっているため、痛みは自然に治ることは無く徐々に大きくなっていきます。

痛みに我慢できなくなったときにはじめて病院に行くというパターンが多いですね。

治療は内視鏡手術で行われ、胆嚢ごと取り除きます。

腹痛と背中の痛みも すい炎

膵臓がある日突然、溶け始める病気を急性すい炎と言います。

溶け始めるって恐ろしいですよね・・・。

膵臓は膵液という消化液を分泌しているのですが、何かのきっかけで正常に分泌されず膵臓内に溜まってしまうことがあるのです。

膵液が膵臓内にたまっていくと、膵臓自身を溶かして(炎症がおきる)しまいます。

急性すい炎になると腹部の痛み・背中の痛み・吐き気がが起こります。

特に吐き気が強く、お酒を飲んだ翌日は激しい嘔吐をすることがあります。

膵炎の主な症状
  • お腹から背中にかけての激しい痛み
  • 強い吐き気と嘔吐
  • 下痢
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 黄疸(眼球や皮膚が黄色く染まること)
  • 脂肪便(水に浮く脂っぽい便)

すい炎は男性に起こりやすい病気で、50代以上の高齢者に多く見られます。

放っておくと進行して膵臓癌になることがあります。膵臓癌になると死亡率がぐっと高くなるので注意が必要です。

膵炎を発症しやすい人の特徴を紹介しますね。

  • お酒をひんぱんに飲む
  • 揚げ物や脂分を多く食べている人
  • 暴飲暴食をしてる人

簡単にまとめると「健康を気にせず好き放題食べ散らかしている人」が膵炎を発症しやすい傾向にあります。

もし膵炎で入院することになると、治療として「絶食」になりますからね。

膵臓の調子を取り戻すため、5日ほど食事することができません。

それをいい機会にして食生活を見直してみるといいでしょう。

お腹が痛いし下痢と吐き気がする時の対処方法を解説

ここまでをまとめると「腹痛・下痢・吐き気」がする時の病気は、過敏性腸症候群・感染性胃腸炎・胆石・すい炎の4つでした。

それぞれの対処方法を簡単ですが説明します。

過敏性腸症候群の場合は、症状が軽めなのでストレスをためないように意識すれば少しずつ改善することができます。

感染性胃腸炎の場合は、病院に行くと点滴や抗生物質などを処方されます。時間が経つと自然に治る病気です。

胆石の場合は、内視鏡手術をして胆嚢ごと取り出すことになります。人間の体には胆嚢が無くても生活に何の問題もないので大丈夫なんです。

膵炎の場合は、放っておくと症状が進行して膵臓癌になり命を落としてしまう危険性もあるので、病院での早めの治療が必要です。

どの病気でもそうですが「早めに病院に行く」ということが大事です。

実際に病気になってしまった人の体験談を読んでみると、多くの人が我慢に我慢を重ねて「だめだ、もう無理」っていうレベルになって初めて病院に行くケースが多いんですよ。

行って診察をしてもらったら「すぐに手術が必要」ということもありますし、病状が進行していて「もっと早く病院に行けばよかった」と後悔している人もいます。

関連記事お腹痛い時は病院の何科に行く?検査にかかる値段も解説!

最後に

お腹が痛いし下痢と吐き気が出る病気を紹介させていただきました。

お腹の痛みは胃・胆石・膵臓などの臓器が原因となっていることが多いです。

病気ごとに痛みの出る場所や症状を解説しましたが、個人差があるので「〇〇の症状が出ると書いてあったけれど、私は全然でなかった」という人もいます。

我慢が出来なくなるほどの痛みが来る前に病院に行った方が早く楽になりますよ。

スポンサーリンク