「お腹が痛くて便秘と下痢が続いてる・・・なんだろう」

病気かもしれません。はっきりした原因・病名がわからないと不安になりますよね。

不安はストレスとなり、症状を悪化させてしまうこともあります。

腹痛・便秘・下痢の症状が出る病気を解説していますので、チェックしておきましょう。

スポンサーリンク

お腹痛いし便秘と下痢を繰り返す4つの病気を解説

お腹の痛み・便秘・下痢の3症状が起きるときは腸に異常が起きています

腸の病気は命に直結するものがあるので、要注意です。

各病気の初期症状と、なりやすい人の特徴についても紹介していますので、自分と照らし合わせてみてくださいね。

自律神経の乱れが原因? 過敏性腸症候群(IBS)

大腸や小腸の検査をしても明らかな異常が見つからないのに、便秘や下痢が出る病気を過敏性腸症候群といいます。

腸が神経過敏になっている状態で、普段は感じないレベルのちょっとした刺激にも反応してしまうため「腸の視覚過敏」とも言われています。

例えば、以下のような経験がありませんか?

  • 電車に乗っているときに急にトイレに行きたくなって近くの駅で降りた
  • 大事な商談の途中や、会議の時にお腹がゴロゴロしてきてトイレに駆け込んだ

上記の症状が過敏性腸症候群の典型例です。

過敏性腸症候群になってしまう原因として考えられるのはストレスです。

ストレスを受けることで自律神経のバランスが乱れて、そこに肉体的な疲れが加わることで過敏性腸症候群を発症します。

過敏性腸症候群の主な症状
  • 腹痛
  • 便秘(硬くてコロコロとした便)
  • 下痢
  • お腹の張り
  • おならがたくさん出る

過敏性腸症候群は日本人の約15%が当てはまると言われていて30代以下の若い世代に多くみられる病気です。

仕事でミスをして上司に怒られたり、うまくいかなかったりすることでストレスは溜まっていきます。

過敏性腸症候群(IBS)は体質ではなく、治せる病気です。治れば生活のリズムを整えることができ、腹痛に悩まされない生活を送ることができるようになります。

関連記事お腹痛い時の対処方法一覧。すぐ治るツボや即効性の対策はコレ!

ストレスや生活習慣で起きる 痙攣性便秘

痙攣性便秘は便秘と下痢を繰り返すのが特徴です。

大腸の運動が過敏になってしまうことが原因で、動きすぎて痙攣したような状態になってしまうのです。

大腸が痙攣すると正常な運動ができなくなるので便が逆流してしまい、便秘になります。

また、大腸が乱れた動きをするため水分が吸収される前に便として排出され下痢になります。

これが便秘と下痢が同時に起きる原因です。

痙攣性便秘はストレスを受けることで発症することがわっています。

ストレスを受け続けていくと体内の自律神経が乱れて、胃腸の運動を正常にコントロールできなくなるのです。

痙攣性便秘の主な症状
  • 便秘と下痢が交互に起こる
  • お腹が痛くなる
  • 便秘の時はコロコロとしたウサギのような便が出る
  • 便をしても、残っているような残便感がある

けいれん性便秘になりやすいのは神経が繊細な人が多いことが分かっています。

繊細な人はストレスの影響を通常の人よりも強く受けやすいので、お腹の調子を崩しやすいんですね。

痙攣性便秘を解消するための一番の方法はストレスを貯めないことです。

スポンサーリンク

腹痛・便秘と言えば 腸閉塞(イレウス)

腸閉塞とは小腸や大腸の働きが鈍くなり、食べたものを正常に通過させることができなくなってしまう病気です。

便を体外に排出することが出来ず、体内にどんどんたまっていき腹痛をひきおこします。

関ジャニの大倉忠義さんが腸閉塞になってライブをキャンセルした話も有名ですね。

腸閉塞の原因として考えられているのは「腸のねじれ・腫瘍による詰まり・胆石・手術後の癒着」です。

もともと日本人は西洋人に比べると腸が長いため、腸がねじれたり詰まったりトラブルが発症しやすいんですね。

腸閉塞のおもな症状
  • お腹が張って痛くなる
  • 便秘が長期間続く
  • おならが出なくなる
  • 食欲低下
  • 嘔吐
  • 下痢(腸のつまりが部分的だった場合)

腸閉塞は悪化すると腸の運動が止まってしまい、急激に症状が悪化して死亡してしまう危険性があります。

僕の弟が腸閉塞を患っていたのですが、症状が悪化して本当にあっという間に亡くなってしまいました。

その間はわずか15分足らずでした。

自然に回復することが非常に難しい病気なので、上記の症状に当てはまるものがあった場合は早急に病院に行ってレントゲンなどの検査を受けましょう。

腸閉塞になりやすい人の特徴を紹介します。

  • 消化の悪い食べものが好き
  • あまり噛まずに早食いをする
  • 50歳以上の高齢の人

腹痛と下痢、細い便 大腸がん

大腸に悪性の腫瘍ができると大腸がんになります。

死亡率で常に上位に入っている恐ろしい病気なので、早めの治療が必要です。

ですが、大腸がんは気づきにくいがんの一つですので、明らかな自覚症状が出た時には病状が結構進行しているケースが多いんですね。

以下の症状に3つ以上当てはまる場合は病院に行って検査をしてもらいましょう。

大腸がんの主な症状
  • 血の混じった便が出る
  • お尻を拭いた時に血が付くけど、お尻に痛みが無い
  • 便がだんだん細くなっていく
  • 便秘・下痢
  • お腹の痛み

大腸がんは50歳を超えたころから発症確率が高くなっていきます。

大腸がんになりやすいのは以下の人たちです。

  • 大腸に良性のポリープが出来たことがある
  • お肉が大好きで野菜をあまり食べない
  • お酒をたくさん飲む
  • タバコをたくさん吸う
  • 普段、運動を全然しない人
関連記事お腹痛い時は病院の何科に行く?検査にかかる値段も解説!

お腹痛いし便秘と下痢を繰り返す病気のまとめ

お腹が痛いくて、便秘と下痢を繰り返す病気を解説させていただきました。

腸閉塞や大腸がんは悪化すると死亡してしまうことがある病気です。

「もしかして?」と思ったときが病院に行くときです。

病気の早期発見ができれば、大事に至る前に対処することができます。

スポンサーリンク