長引く咳と痰と鼻水。
「病院代がもったいない・・・そのうち治るかも」なんて考えていませんか?
もしかすると治療が必要な病気かもしれません。
適切な治療を行えば、早く症状から回復することができます。
この記事では咳・痰・鼻水が長引く原因と、おすすめの病院の科について解説しています。
咳と痰と鼻水が長引く原因を解説
咳と痰と鼻水が出ている場合はまず「風邪かな?」と考えますよね。
ですが風邪じゃない病気になっている場合はいくら風邪薬を飲んでも効果はなく、症状は回復しないんですね。
風邪は1週間から10日程度で完治するので、それ以上長引いている場合は違う病気にかかっている可能性があります。
考えられる病気を解説していきますのでチェックしてくださいね。
運動すると咳き込むことがある 気管支炎
気管支に細菌やウイルスが付着して炎症が起きるのが気管支炎です。
初期症状として鼻水・咳が出てきます。
気管支炎は風邪を引いた後に発症する人が多いですね。
気管支炎の咳の特徴は「なかなか止まらない・数週間続く・痰が絡む」です。
僕が気管支炎になった時は、咳がずーっと止まらなくて夜も全然寝られませんでした。
日が経つにつれて咳は悪化していき、次第に血の味がしてきたんですね。
「さすがにこれはまずいな」と思って病院に行って検査をした結果、急性気管支炎と診断されました。
気管支炎はアレルギーを持っている人に起こりやすい病気です。
気管支炎を引き起こす要因として「部屋の外と中の気温差・アルコールの摂取・ハウスダスト」などがわかっています。
気管支炎の症状一覧です。
- 鼻水が出る
- 痰が絡む激しい咳が続く
- スポーツをしたり運動をするとゲホゲホと咳込む
- 冷たい空気を吸い込むとせき込む
- 微熱がある
- 体の筋肉痛や関節痛
鼻水や鼻づまり 副鼻腔炎による後鼻漏
副鼻腔炎(蓄膿症)は鼻の奥の副鼻腔部分に細菌が感染することで起こります。
副鼻腔に臭い膿が溜まるのが特徴で、その膿は鼻の奥から胃の方に流れ落ちることがあります。
胃が膿を吐き出そうとしたときに痰の絡んだ咳が出ます。
蓄膿症の痰は黄色・黄緑色をしています。色が付く理由は体内に入った細菌の死骸が混じっているからです。
鼻水が止まらなくなる症状もあり、症状が軽い時は透明な鼻水が出てきます。
症状が進行するにつれて色がついていき、黄色・黄緑色になっていきます(色が付くのは痰と同じ理由ですね)
副鼻腔に炎症がおきると刺激は三叉神経にも伝わります。
三叉神経は痛みなどの知覚を伝える神経で顔から頭につながっているので、刺激が脳に伝わり頭痛がおきると言われています。
副鼻腔炎は風邪を引いた後に感染する人が多い病気です。
副鼻腔炎の症状一覧です。
- 鼻水が出る・鼻詰まりがする
- 味やにおいがわからない
- 鼻の周りや眉間が痛くなる
- 鼻水が喉の奥から胃の方に落ちる
鼻水と痰と咳が出る アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎になると鼻水と痰が頻繁に出るようになります。
特に鼻水の症状はひどく、壊れた水道の蛇口のように「ツーっ」っと垂れ放題になります。
応急処置でティッシュを鼻に詰めて栓をした経験がありますよね?
アレルギー性鼻炎によって流れる鼻水は鼻からだけじゃなく、喉を通り胃の方に落ちていくことがあります。
胃に落ちる際に喉に刺激を与えてしまうため炎症がおこり、結果として咳が出るのです。
アレルギー性鼻炎の対処法は自分では非常に難しいですが、病院にいってアレルギーを抑える薬を飲めばあっという間に治ります。
ですが、薬が切れると再びぶり返してしまう厄介な病気です。
アレルギー性鼻炎の症状一覧です。
- 発作性のくしゃみ(一度出ると何度も続く)
- 後鼻漏による痰と咳
- 水のような鼻水・鼻づまり
乾いた咳と鼻水から始まる マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎に感染すると特徴的な咳が出ます。
最初は「コホコホ」という乾いた空咳が出てきて、次第に痰が絡んできた湿った咳が出るようになります。
また夜になると激しく咳き込むようになるのもマイコプラズマ肺炎の典型的な症状です。
マイコプラズマ肺炎の初期症状は風邪と似ていて、鼻水も出ます。
初期の鼻水は透明なのですが、症状が進行するにつれて黄色くなってきます。
マイコプラズマ肺炎は秋から春にかけて流行するのが特徴で、感染者からの飛沫感染でうつってしまいます。
マイコプラズマ肺炎の症状一覧です。
- 喉が痛くなる
- 鼻水・鼻づまり
- 発熱(37度~39度の範囲)
- 痰が絡む咳
咳と痰と鼻水が長引く場合は病院は何科に行けばいい?
咳・痰・鼻水の症状は耳鼻咽喉科で診てもらうのがいいでしょう。
耳鼻咽喉科ではアレルギー・喉の炎症・味覚障害など首から上の部分に関して幅広く扱っています。
専門的な検査やちょっとした手術も可能です。
耳鼻咽喉科が家の近くに無い場合は内科に行きましょう。
内科は基本的にすべての病気に対応してくれます。
また内科は病院の窓口的な役割を果たしていて、専門科の方が適していると判断された場合に違う科への紹介をしてくれます。
咳・痰・鼻水は呼吸器内科でも診察をしてくれます。
僕は咳が止まらなくなった時、近くの呼吸器内科に行って検査を受けてきました。
呼吸量の検査や胸部エックス線をして、気管支炎と診断されました。
適切な薬を処方してもらったら、ずいぶんと楽になりましたよ。
関連記事咳が止まらないとき病院は何科に行くべき?正しい診断ができる科を紹介!咳と痰と鼻水が長引く原因のまとめ
咳と痰と鼻水が長引く原因を紹介させていただきました。
様々な病気が考えられますが、症状と似ているものはありましたでしょうか?
症状から「風邪かな?」と考えてしまいがちなのですが、10日以上続いている場合は風邪ではないでしょう。
もしかしたら風邪を引いた後に違う菌やウイルスに感染してしまったのかもしれません。
家の近くにある耳鼻咽喉科・内科・呼吸器内科に行って検査をしてもらってくださいね。
※咳に関する記事はこちらにまとめてあります。